しなくてもよかった
飼い主と12年ぶり再会の犬が死ぬ 麻酔後、意識戻らず アメリカ
うかつでした。
保護されて「あるだろう失敗」は他に、あわてて不妊手術して死んでしまうことです。
麻酔をかけてまでする施術は今でないといけない場合以外はあとでゆっくり考えてするべきです。
うかつでした。
保護されて「あるだろう失敗」は他に、あわてて不妊手術して死んでしまうことです。
麻酔をかけてまでする施術は今でないといけない場合以外はあとでゆっくり考えてするべきです。
キプロス島の猫FIP-モルヌピラビルで治療
猫コロナが猛威振るうキプロス、ヒト用COVID-19治療薬の使用開始
GS-441524の治療薬は高価なので、モルヌピラビル(販売名ラゲブリオ)の選択は仕方ないでしょう。
ここでの治療成果は今後の治療に影響するでしょう。
GS-441524の治療薬は高価なので、モルヌピラビル(販売名ラゲブリオ)の選択は仕方ないでしょう。
ここでの治療成果は今後の治療に影響するでしょう。
がんと誤診されやすいIgG4関連疾患

<記事抜粋>
IgG4関連疾患は免疫タンパク質の一種、IgG4を作る細胞やリンパ球が異常に増えて炎症が生じ、腫瘤ができる疾患。
腫瘤がよくできるのが、膵臓、胆管、涙腺、唾液腺、リンパ節、腎臓。
複数箇所に同時にできることもあれば、時間差でできることもある。
がんとは違い良性。
しかし、炎症や腫瘤の肥大化で臓器が閉塞・圧迫され、機能不全に陥り、重篤な合併症を伴うことがある。
治療はステロイドの投与。
がんとの識別判断のため組織を取り生検を行えばわかるのですが、組織が取りづらい臓器に腫瘤ができると生検は難しい。
IgG4の数値でがんか腫瘤かの決めてにはならない。
大半の患者はステロイドでIgG4関連疾患による症状は消えるが、ステロイドの減量や中止で再燃する人がいる。
そういう患者には3年ほどステロイドを少量投与して経過観察。
獣医療において腫瘤ができても組織生検にまでいきたい飼い主がどれくらいいるか。
まずステロイドを使って腫瘤が消えるならそれにこしたことはない。
夜間救急病院の記事
「救急動物病院」取材で知る、"犬の血液型は8種類" 肉球でわかる病気、夜間に多いトラブルは?
輸血はドナーはほぼいないと思って治療にあたっているのが現状です。
夜間救急病院に走らなくても、翌日のかかりつけ医でもいい場合は結構あると思います。
あまり採血の場所(首、前肢、後肢)のことが述べられることはないのですが、前肢の血管は今後の静脈点滴のためにおいておきます。
試験合格の看護師の仕事にマイクロチップ装着が加わるのではないかと思われます。
輸血はドナーはほぼいないと思って治療にあたっているのが現状です。
夜間救急病院に走らなくても、翌日のかかりつけ医でもいい場合は結構あると思います。
あまり採血の場所(首、前肢、後肢)のことが述べられることはないのですが、前肢の血管は今後の静脈点滴のためにおいておきます。
試験合格の看護師の仕事にマイクロチップ装着が加わるのではないかと思われます。
事故による猫の骨折
ブログやクラウドファンディングでのら猫(保護猫)の骨折治療の概略を知ることがあります。
テレビの動物番組などで脚のない猫のストーリーを知ることもあります。
断脚は開放骨折の場合することが多いでしょうが、病院としては断脚以外の道があるのならそちらを選ぶべきだと思います。命か脚かということなら命ですが。
クラウドファンディングではX線撮影写真と病院からの説明文がのせられています。
人から資金を提供してもらう立場から、できるだけ詳細に状態を伝えた方が信頼がもてます。
それによると大腿骨の骨折で断脚された猫。
開放骨折でもないし、断脚するくらいならそのままにしておいた方がいいのではないか。
数年前、のら猫の大腿骨骨折で病院にいき「整復手術」と「ギプス」の二択で後者を選んだ保護人たちがいました。
ギプズがそろそろとれる頃にその病院でX線写真をとってもらいました。
写真によると骨はジグザグ状のようでその病院では「(つながっていないので)手術もできます」とされ、今さら手術もということで保護人が相談にこられました。
脚はギプスで「すれる」部分に炎症があり、時期的にもギプスを外してもいい頃なので外して、脚のチェックをしたところきっちりつながっていて歩けるようでした。
骨は一見バラバラに見えても骨膜でつながっており、固定しているうちにみるみる自己整復していったようです。
事故から1ヶ月もたってなかったと思います。
ギプスした病院もギプスを外して直り具合をみたらよかったのだろうと思います。
認識がかわったでしょう。
その後その猫を飼うようになった人は犬も飼っていて、その後何度かこられる機会がありましたが室内で歩行も問題なく生活しているとのことでした。
猫は大腿骨の左右の長さが違っても問題なく生活できます。
後肢なしで生きていくことはできるし、長生きもできます。
けれど、高齢になった時に「やはり四つ足はあった方がいいね」と実感はします。
テレビの動物番組などで脚のない猫のストーリーを知ることもあります。
断脚は開放骨折の場合することが多いでしょうが、病院としては断脚以外の道があるのならそちらを選ぶべきだと思います。命か脚かということなら命ですが。
クラウドファンディングではX線撮影写真と病院からの説明文がのせられています。
人から資金を提供してもらう立場から、できるだけ詳細に状態を伝えた方が信頼がもてます。
それによると大腿骨の骨折で断脚された猫。
開放骨折でもないし、断脚するくらいならそのままにしておいた方がいいのではないか。
数年前、のら猫の大腿骨骨折で病院にいき「整復手術」と「ギプス」の二択で後者を選んだ保護人たちがいました。
ギプズがそろそろとれる頃にその病院でX線写真をとってもらいました。
写真によると骨はジグザグ状のようでその病院では「(つながっていないので)手術もできます」とされ、今さら手術もということで保護人が相談にこられました。
脚はギプスで「すれる」部分に炎症があり、時期的にもギプスを外してもいい頃なので外して、脚のチェックをしたところきっちりつながっていて歩けるようでした。
骨は一見バラバラに見えても骨膜でつながっており、固定しているうちにみるみる自己整復していったようです。
事故から1ヶ月もたってなかったと思います。
ギプスした病院もギプスを外して直り具合をみたらよかったのだろうと思います。
認識がかわったでしょう。
その後その猫を飼うようになった人は犬も飼っていて、その後何度かこられる機会がありましたが室内で歩行も問題なく生活しているとのことでした。
猫は大腿骨の左右の長さが違っても問題なく生活できます。
後肢なしで生きていくことはできるし、長生きもできます。
けれど、高齢になった時に「やはり四つ足はあった方がいいね」と実感はします。
検温

左より
・つかいすてプローブ
・CITIZEN電子体温計(人間用)
・TERUMO電子体温計(人間用)
・TERUMO電子体温計(人間用)
・Mesure Tech社電子体温計(動物用)
・GENIA電子体温計(動物用)
この中で長年活躍しているのが黄ばんでいるTERUMO体温計です。
動物用は途中が柔らかく曲がるのですが、直腸で計測する場合曲がって入りにくく、それが計りにくい原因になることがあります。
動物用の体温計はここ何年も使用していません。
通常検温は肛門に体温計をいれて計測しますが、毎日自宅で計測となると肛門での計測は動物もいやがるし人間も億劫になるので、脇で計ってもらいます。後肢の付け根でもいいでしょう。
肛門と脇でどれくらい差があるか予め確認しておいてもいいでしょう。
熱があるときは肛門でも脇でもほぼ同じくらいの体温になります。
平熱の場合脇では37度台に表示されることがありますが(37度台は低い)熱はないと判断します。
入院中ケージで計測するのがそう多くない場合は肛門で計測しますが、何回も計測したい場合は脇で計ります。
細かいことはこだわらず、熱があるかどうかを判断します。
画像のCITIZENの体温計は「ピピ」と鳴ってもより正確に検温したい場合はそのまま延長して計測するよう書かれています。
数秒で結果がでる体温計よりもそこそこの時間で計測する体温計の方を採用しています。
数秒ででる体温計を使用してもいいのですが(正確に測れるならOK)、体温計フェチでもないので現状維持です。
猫のFIP治療において、肛門計測が億劫なら脇か後肢の付け根で「同じ体温計」で計って変化を確認するルーチンワークが大事です。
のら猫の骨盤・大腿骨骨折整復

昨日は午後、推定生後半年ののら猫の骨盤と大腿骨骨折の手術をしました。
10月11日くらいに事故にあったもよう。車の下で寝ころんでいて車が発車したためか。
12日午前に何とか捕獲して連れてこられました。
左手先がつぶれ、左後肢が骨折と皮膚に1箇所出血。つぶれた左手先の出血はおさまっていました。
逃げるので捕獲に時間がかかったらしい。
13時以降から、X腺撮影、血液検査、静脈点滴をして入院。
数時間後体温が低下していて気になったのですが、夜には平熱になっていました。
左手からの出血のせいかPCV18%で貧血です。
パッドの色も白っぽい。
骨折手術はできるだけ早くしたいのですが、貧血もありで、強制給餌で多少補強して、結局保護後6日目でおこないました。
どの手術も出血はするのですが、骨折の手術は比較的出血は少ないと踏んで貧血でもおこないました。
輸血はできるだけ避けたい。
手術スタートして、直接脚の骨の状態を確認。
骨盤の左側が三つにわれていました。
大腿骨近位骨折と。
どの固定材料で整復するか試しているうちに、
「いつ終わるのか」「終わることができるのか」「いや、なんとしてでも固定して歩けるようにしなければならない」と頭の中。
その後「ゾーンに入り込んで」
うまい具合に固定でき手術が終わっていました。
出血も多くなく終わりました。
猫のFIP治療の現状
猫伝染性腹膜炎
Feline Infectious Peritonitis
ここ数年で治る病気であることがわかってきました。
84日間注射か内服薬で治療をします。
一日の服薬の価格が高価なのもありますが、治療期間が84日間(約3ヶ月)に及ぶため選択する薬と猫の体重によっては100万以上かかることになります。
注射薬もありますが、中国のMUTIAN(ムチアン)という内服薬(サプリメント)が有名です(でした)。
でしたというのは、MUTIAN社は現在は存在せず、MUTIANと呼ばれていたサプリメントは「Xraphconn(ラプコン)」という名で現在活躍しています。
以前から「MUTIAN 木天生物 Xraphconn」 と購入サイトには書かれていて、MUTIAN(ムチアン)が通称になっていましたが、商品名はラプコンです。
もうひとつほぼ同じくらいの価格で「NPO法人ねこけん」か「ねこけん動物病院」からでているサプリメントが
CFN
(CHUANFUNING)
です。
どちらもGS-441524が使われているようです。
GSは人間のコロナウイルス治療薬のアメリカの会社Gilead Sciences社の頭文字です。
この2大FIP治療薬ですが、猫の体重とFIPのタイプによっては一日の投薬費用が1万円以上で合計百数十万円になります。
よく出回っているのがこの2商品で、クラウドファンディングに登場する未承認薬というのが大抵この2商品だと思われます。
他のセラーでもっと安価な商品はあるので、特に保護活動されている方々はそちらの方を選択して市場を活性化させてほしいです。今後FIPの猫に遭遇することは何度かあるはずです。そのたびに100万円もかけて治療できるのか。そのたびにクラウドファンディングするくらいなら、もう少し安い商品を使ったらどうか。
競争がないとこの2商品のみが市場を闊歩し、高額といわれる手術でさえも100万することもないのに、ほぼ薬だけの治療で100万以上支払わなければならない現状はおかしいのではないでしょうか。
他の商品選択の条件としては緊急を要するので日本国内に取り次ぐ人がいるか、すでに投薬の終わった飼い主の余った分を買い取って当座をしのぐことができるかです。
購入手続きの翌々日届く商品はあります。
この病気は一刻を争うので、あやしいと思ったらすぐにGSで治療を始めるべきです。
というのも84日間も投薬してもあまり副作用もないので、「みなし投薬」は問題ないと思われます。
ウエットなら特にすぐに効果があらわれ、ドライも1週間もすればいい方向にいっているのが確信できるはずです。
8月よりラプコンは値下げしました。
200mg10錠 $440 → $320($=143円換算で一錠4576円)
ある程度の量を購入すると送料は無料なので個人で購入した方が安くあがります。
たぶんラプコン協力病院では200mg1錠5000円~7000円くらいだろうと思われます。
CFNもラプコンと同じくらいの価格で一錠5000円くらいとみています。
一錠1000円も違ったら84日間で84,000円x○錠(一日投薬量)でかなり違ってきます。
体重や状態が異なっても一日の投薬費が3000円、高くても4000円くらいなら命をあきらめることもないし、クラウドファンディングしなくてもなんとかできるのではないでしょうか。
これくらいの価格まで落ちていけばいいと思っています。
それでも何十万はかかりますけど。
Feline Infectious Peritonitis
ここ数年で治る病気であることがわかってきました。
84日間注射か内服薬で治療をします。
一日の服薬の価格が高価なのもありますが、治療期間が84日間(約3ヶ月)に及ぶため選択する薬と猫の体重によっては100万以上かかることになります。
注射薬もありますが、中国のMUTIAN(ムチアン)という内服薬(サプリメント)が有名です(でした)。
でしたというのは、MUTIAN社は現在は存在せず、MUTIANと呼ばれていたサプリメントは「Xraphconn(ラプコン)」という名で現在活躍しています。
以前から「MUTIAN 木天生物 Xraphconn」 と購入サイトには書かれていて、MUTIAN(ムチアン)が通称になっていましたが、商品名はラプコンです。
もうひとつほぼ同じくらいの価格で「NPO法人ねこけん」か「ねこけん動物病院」からでているサプリメントが
CFN
(CHUANFUNING)
です。
どちらもGS-441524が使われているようです。
GSは人間のコロナウイルス治療薬のアメリカの会社Gilead Sciences社の頭文字です。
この2大FIP治療薬ですが、猫の体重とFIPのタイプによっては一日の投薬費用が1万円以上で合計百数十万円になります。
よく出回っているのがこの2商品で、クラウドファンディングに登場する未承認薬というのが大抵この2商品だと思われます。
他のセラーでもっと安価な商品はあるので、特に保護活動されている方々はそちらの方を選択して市場を活性化させてほしいです。今後FIPの猫に遭遇することは何度かあるはずです。そのたびに100万円もかけて治療できるのか。そのたびにクラウドファンディングするくらいなら、もう少し安い商品を使ったらどうか。
競争がないとこの2商品のみが市場を闊歩し、高額といわれる手術でさえも100万することもないのに、ほぼ薬だけの治療で100万以上支払わなければならない現状はおかしいのではないでしょうか。
他の商品選択の条件としては緊急を要するので日本国内に取り次ぐ人がいるか、すでに投薬の終わった飼い主の余った分を買い取って当座をしのぐことができるかです。
購入手続きの翌々日届く商品はあります。
この病気は一刻を争うので、あやしいと思ったらすぐにGSで治療を始めるべきです。
というのも84日間も投薬してもあまり副作用もないので、「みなし投薬」は問題ないと思われます。
ウエットなら特にすぐに効果があらわれ、ドライも1週間もすればいい方向にいっているのが確信できるはずです。
8月よりラプコンは値下げしました。
200mg10錠 $440 → $320($=143円換算で一錠4576円)
ある程度の量を購入すると送料は無料なので個人で購入した方が安くあがります。
たぶんラプコン協力病院では200mg1錠5000円~7000円くらいだろうと思われます。
CFNもラプコンと同じくらいの価格で一錠5000円くらいとみています。
一錠1000円も違ったら84日間で84,000円x○錠(一日投薬量)でかなり違ってきます。
体重や状態が異なっても一日の投薬費が3000円、高くても4000円くらいなら命をあきらめることもないし、クラウドファンディングしなくてもなんとかできるのではないでしょうか。
これくらいの価格まで落ちていけばいいと思っています。
それでも何十万はかかりますけど。
背骨の骨折ー同じようなケース
猫の背骨の骨折
背骨の骨折といえば思い出すことがあります。
ずいぶん前の話。
近所に甲南大学があるのですが、そこに通う一人暮らしの女子学生が黒の子猫をもらって飼っていました。
生後半年程度だったでしょうか。FAX通信機器が自宅にあるのは珍しくなかった時代です。
その女子学生が自宅に帰るとその黒猫が動けなくなっていました。
ひとりでコードで遊んでいてFAXが落下したようでした。
背骨が折れていて整復手術をしました。ほぼ歩けるのは無理ではないかとは思っていました。
猫の背骨の整復手術はなんとか骨がつながっても術後の固定が難しく、最終的にはこの記事の猫と同じように下半身は動かず、尿を毎日絞り出してやるのが日課となりました。
その後その女子学生は就職活動をしたり研修でどこかに泊まりがけでいったりしなければならない日々がありました。
就職してからは転居もしたり、その後その猫がどうなったのか。
この出来事で思ったのは猫の里親募集はやはり今後生活が大きく変化することがあきらかな人は対象外にすべきだということでした。
背骨の骨折といえば思い出すことがあります。
ずいぶん前の話。
近所に甲南大学があるのですが、そこに通う一人暮らしの女子学生が黒の子猫をもらって飼っていました。
生後半年程度だったでしょうか。FAX通信機器が自宅にあるのは珍しくなかった時代です。
その女子学生が自宅に帰るとその黒猫が動けなくなっていました。
ひとりでコードで遊んでいてFAXが落下したようでした。
背骨が折れていて整復手術をしました。ほぼ歩けるのは無理ではないかとは思っていました。
猫の背骨の整復手術はなんとか骨がつながっても術後の固定が難しく、最終的にはこの記事の猫と同じように下半身は動かず、尿を毎日絞り出してやるのが日課となりました。
その後その女子学生は就職活動をしたり研修でどこかに泊まりがけでいったりしなければならない日々がありました。
就職してからは転居もしたり、その後その猫がどうなったのか。
この出来事で思ったのは猫の里親募集はやはり今後生活が大きく変化することがあきらかな人は対象外にすべきだということでした。
がんとの共生
しろひげ在宅診療所の山中光茂院長の話

要約
伊藤信子さん(64歳仮名)のケース
子宮体がんが全身に転移し腹膜播種と呼ばれるお腹の中にもがん細胞が散らばっている状態。余命数ヶ月と宣告されていました。
約1年にわたって抗ガン剤と局所への放射線療法を続けていましたが、病状は悪化しており食事もとれない状態でした。半年で20キロくらいやせてしまった。
激ヤセの原因のひとつは「がん悪液質」のため。
悪液質とは栄養不良により体が衰弱した状態を指す言葉で。心不全、慢性肺疾患などにもみられ、がん患者の60~80%、がん死の20~25%をしめるといわれています。
もうひとつの原因は抗がん剤。
がんを小さくしたいがための抗がん剤が命を縮めることにもなるといいます。
伊東さんのように副作用があまりに強く、食事を取るのがままならない状態での抗がん剤の継続が延命につながるとは限らないのだと言う。
山中医師は抗がん剤に代えて全身の炎症反応を減らし、食欲回復効果を期待してステロイド剤導入を決めました。
結果、2週間後には食欲回復により体重は5キロ増え、2ヶ月後の画像検査でがんが少し縮小していたということです。
余命数ヶ月といわれた伊東さんは、1年以上延命ということです。
獣医療においてもいえることかもしれません。
飼っている動物の仕事は食べてくれることです。
食べてくれれば飼い主は安心します。
ちょっと聞きたくなります
外の三毛猫が家猫になる話
いろいろ疑問。
1番目の動物病院の診療から3番目の病院へかかるまでの期間がどれくらいなのかききたいですね。
1番目の病院で預かってもらって観察しなかったのか。
2番目の病院で開腹した時に腎臓の異変はどうだったのか。多少異変はあっても腎臓摘出はすべきでないと閉じたのか。
1歳未満で出産。
出産後間もない場合いろいろ体の変化があり、毎日みていないのら猫の場合、飼い猫より注意が必要です。
いろいろ疑問。
1番目の動物病院の診療から3番目の病院へかかるまでの期間がどれくらいなのかききたいですね。
1番目の病院で預かってもらって観察しなかったのか。
2番目の病院で開腹した時に腎臓の異変はどうだったのか。多少異変はあっても腎臓摘出はすべきでないと閉じたのか。
1歳未満で出産。
出産後間もない場合いろいろ体の変化があり、毎日みていないのら猫の場合、飼い猫より注意が必要です。
クリプトコッカス症
クリプトコッカス症は、クリプトコッカスという真菌によってひきおこされる病気です。
土壌にあって、ハトのふんに発見されたりします。
治療は抗真菌薬のフルコナゾール、イトラコナゾール、イトラベットなどを使います。
ただ、これだけでおさまればいいのですがそういうわけにはいきません。
しつこいし、症状をおさえきれません。
野良猫の世話をしている人でしつこいいわゆる「かぜ症状」の猫で、鼻汁にわりとはっきりした血のあとがありそれが続く場合、クリプトコッカス症を疑って下さい。
目から鼻にかけてはれて顔の感じがかわってきたりします。それと皮膚に特有のブツブツができます。
鼻汁を検査機関におくればはっきりします。
野良猫でなくても外で保護された猫でずっと室内飼育であっても年齢がいくと免疫力がおちるせいか発症することがあります。
土壌にあって、ハトのふんに発見されたりします。
治療は抗真菌薬のフルコナゾール、イトラコナゾール、イトラベットなどを使います。
ただ、これだけでおさまればいいのですがそういうわけにはいきません。
しつこいし、症状をおさえきれません。
野良猫の世話をしている人でしつこいいわゆる「かぜ症状」の猫で、鼻汁にわりとはっきりした血のあとがありそれが続く場合、クリプトコッカス症を疑って下さい。
目から鼻にかけてはれて顔の感じがかわってきたりします。それと皮膚に特有のブツブツができます。
鼻汁を検査機関におくればはっきりします。
野良猫でなくても外で保護された猫でずっと室内飼育であっても年齢がいくと免疫力がおちるせいか発症することがあります。
薬剤感受性試験ー今回はクリプトコッカス症
大型犬の骨肉腫と血管肉腫
血液ドナー大型犬と骨肉腫その後血管肉腫
血液ドナーのジャーマンシェパード、オス8歳。
左前肢が骨肉腫。
その後2年以上生きたのですが、血管肉腫で亡くなったそうです(後編)。
このsippoの記事内容とは関係ありませんが、
大型犬の骨肉腫と血管肉腫は不妊手術をすることで発症率があがるというデータがあります。
(この血液ドナー犬に去勢手術がされていたかどうかは不明ですが)
不妊手術をしないことによるマイナス面もありますが、致命的な病気の骨肉腫と血管肉腫をできるだけ避けたいなら不妊手術はしない方がいいということになります。
血液ドナーのジャーマンシェパード、オス8歳。
左前肢が骨肉腫。
その後2年以上生きたのですが、血管肉腫で亡くなったそうです(後編)。
このsippoの記事内容とは関係ありませんが、
大型犬の骨肉腫と血管肉腫は不妊手術をすることで発症率があがるというデータがあります。
(この血液ドナー犬に去勢手術がされていたかどうかは不明ですが)
不妊手術をしないことによるマイナス面もありますが、致命的な病気の骨肉腫と血管肉腫をできるだけ避けたいなら不妊手術はしない方がいいということになります。
眼科症例もうひとつ
眼球のけが
いずれにしても塗り薬とカラーで
肛門嚢破裂
手術適応であったとしても、塗り薬で治るでしょう。
ずいぶん前には手術をしたこともありますが、「お安く負担少なし」で独自の塗り薬で治療しています。
カラーをしてなめないようにします。
外国製の良質の材料を使った値段高めのフードをやめたら「爆発」しなくなった猫がいました。
手術適応であったとしても、塗り薬で治るでしょう。
ずいぶん前には手術をしたこともありますが、「お安く負担少なし」で独自の塗り薬で治療しています。
カラーをしてなめないようにします。
外国製の良質の材料を使った値段高めのフードをやめたら「爆発」しなくなった猫がいました。
猫の会陰尿道瘻形成術
昨日は急遽猫の尿道を作る手術をおこないました。
尿石で尿が出せなくなったオス猫の尿道をつくりかえる手術です。
本猫はたぶん1日くらいちゃんと排尿できてないので陰鬱な状態です。
2ヶ月前にも尿がでなくなり、この時は何とかカテーテルと超音波で通すことができ尿石症のフードを食べてもらっていましたが、再びつまってしまいました。
多頭飼育なので他の猫のフードも食べていた可能性もあり、寒くなり水分摂取量も減っていたりあまり動かなくなっていたのかもしれません。
再度尿が出るように四苦八苦しましたが通らないので結局手術をおこなうことになりました。
この再度の四苦八苦なしで、手術に「飛ぶ」方が本当はいいのかもしれません。
粘膜が痛んでしまうので。
この手術をする機会は最近減ったように思います。
フードが良質になったのか飼い主が水の摂取に気を配るようになったのか。理由ははっきりとはわかりません。
この手術に至る猫のタイプ
・当然オス猫
・よく食べて大きくて太め
日頃の対策としてフードを選ぶ、ウエットフードの併用、水飲み/お湯のみ箇所を増やすことなどでしょうか。
じっとしておらず動くことも大事かもしれません。
尿石で尿が出せなくなったオス猫の尿道をつくりかえる手術です。
本猫はたぶん1日くらいちゃんと排尿できてないので陰鬱な状態です。
2ヶ月前にも尿がでなくなり、この時は何とかカテーテルと超音波で通すことができ尿石症のフードを食べてもらっていましたが、再びつまってしまいました。
多頭飼育なので他の猫のフードも食べていた可能性もあり、寒くなり水分摂取量も減っていたりあまり動かなくなっていたのかもしれません。
再度尿が出るように四苦八苦しましたが通らないので結局手術をおこなうことになりました。
この再度の四苦八苦なしで、手術に「飛ぶ」方が本当はいいのかもしれません。
粘膜が痛んでしまうので。
この手術をする機会は最近減ったように思います。
フードが良質になったのか飼い主が水の摂取に気を配るようになったのか。理由ははっきりとはわかりません。
この手術に至る猫のタイプ
・当然オス猫
・よく食べて大きくて太め
日頃の対策としてフードを選ぶ、ウエットフードの併用、水飲み/お湯のみ箇所を増やすことなどでしょうか。
じっとしておらず動くことも大事かもしれません。
犬・猫の飼い主なら一度は悩む、「この獣医さんでいいのか?」問題の答
犬・猫の飼い主なら一度は悩む、「この獣医さんでいいのか?」問題の答
記事による病院選びのポイント
1:治療の選択肢をおしえてくれる
2:自分の犬だったらどうするか
3:他の病院の紹介
4:飼い主とのコミュニケーション
5:近所にある
ミニチュアダックスフンドの肝臓ガン。何歳なんでしょう。
何か症状があって検査してガンとわかったのか、ただ検診でわかったのかもポイントです。
選択肢としては、a.手術するだけ b.手術して化学療法 c.手術しない
・手術してもしなくても状態をよくするサプリメントを使用する。
・手術する前にCTなどで検査するなら医療機器のある病院を紹介する。
犬の状態と飼い主の考え方次第で選択はかわります。
手術の負担があっても飼い主の納得いく期間生きてくれる(かも)なら手術。たいして生きないなら手術しない。
やってみないとわかりません。
肝臓手術は丁寧に止血していかないと出血して亡くなります。
かけられるお金、飼い主の時間、犬の時間など限りがあります。
「末期がんで弱り果てているならまだしも、さくらはまだ十分に元気。人間だったら絶対に治療する段階のはず」。
犬が食欲も落ちている状態なら人医療においてはかなりの段階です。
ミニチュアダックスのような食欲旺盛の犬は結構病気が進んでいても食べるので末期でないとはいいきれません。
「本当に治るのかどうか、まだ分かりません。でも、“諦める一択”というのは、到底納得ができなかった」
ガンが治ると考えるより、日々食欲が落ちず散歩もして普通に生活できる日数(月数)がどれくらい延長できるかと考えた方がいいです。
肝臓だけでなく他の部分も気をつけておかないといけません。
発見されていないガンの芽はすでにあると思っていた方がいいので、あらわれたらたたくという方法でいいのか。
犬は人間より4倍くらいの速さで老いていきます。
ペットは痛くなく苦しくなく毎日食べて安心して寝ることできればいいはずで、手術なんかしたくないでしょう。
結局、飼い主の気持がおさまるために獣医療はあるのでしょう。
記事による病院選びのポイント
1:治療の選択肢をおしえてくれる
2:自分の犬だったらどうするか
3:他の病院の紹介
4:飼い主とのコミュニケーション
5:近所にある
ミニチュアダックスフンドの肝臓ガン。何歳なんでしょう。
何か症状があって検査してガンとわかったのか、ただ検診でわかったのかもポイントです。
選択肢としては、a.手術するだけ b.手術して化学療法 c.手術しない
・手術してもしなくても状態をよくするサプリメントを使用する。
・手術する前にCTなどで検査するなら医療機器のある病院を紹介する。
犬の状態と飼い主の考え方次第で選択はかわります。
手術の負担があっても飼い主の納得いく期間生きてくれる(かも)なら手術。たいして生きないなら手術しない。
やってみないとわかりません。
肝臓手術は丁寧に止血していかないと出血して亡くなります。
かけられるお金、飼い主の時間、犬の時間など限りがあります。
「末期がんで弱り果てているならまだしも、さくらはまだ十分に元気。人間だったら絶対に治療する段階のはず」。
犬が食欲も落ちている状態なら人医療においてはかなりの段階です。
ミニチュアダックスのような食欲旺盛の犬は結構病気が進んでいても食べるので末期でないとはいいきれません。
「本当に治るのかどうか、まだ分かりません。でも、“諦める一択”というのは、到底納得ができなかった」
ガンが治ると考えるより、日々食欲が落ちず散歩もして普通に生活できる日数(月数)がどれくらい延長できるかと考えた方がいいです。
肝臓だけでなく他の部分も気をつけておかないといけません。
発見されていないガンの芽はすでにあると思っていた方がいいので、あらわれたらたたくという方法でいいのか。
犬は人間より4倍くらいの速さで老いていきます。
ペットは痛くなく苦しくなく毎日食べて安心して寝ることできればいいはずで、手術なんかしたくないでしょう。
結局、飼い主の気持がおさまるために獣医療はあるのでしょう。
AIM 腎臓薬の臨床スタートするらしい
猫にAIM投与の臨床
この猫による臨床試験どのような条件でおこなわれるのか興味があります。
30匹以上の猫はどのように選ばれるのか。
飼い主としては偽薬でなく本薬を投与してもらいたいだろうけれど。
臨床試験結果が1年後。
すでに効果があるような感じなので早く製品化してほしいですね。
この猫による臨床試験どのような条件でおこなわれるのか興味があります。
30匹以上の猫はどのように選ばれるのか。
飼い主としては偽薬でなく本薬を投与してもらいたいだろうけれど。
臨床試験結果が1年後。
すでに効果があるような感じなので早く製品化してほしいですね。
熱中症
17日(土)から気温が上がってきました。
体温40度以上になったパグ犬は水ぶろにいれてあげました。
しばらく水につかっていると呼吸も落ち着きササミジャーキーを食べて帰って行きました。
これ以外に高齢の方が飼ってらっしゃる猫の目やにの相談。食欲はあるけどはくことがある。
こんな場合なによりエアコンで室温をさげることから始めてほしい。他はその後。
以前は犬を飼ってらして夏往診に行った時に室内が暑かったので、また同じかなと思いました。
高齢者が動物を飼う条件として第一にあげたいのが、夏のエアコンをいれての温度管理です。
里親募集で高齢者に犬猫を譲渡しない理由に、年齢もありますが温度に対する感度が鈍っていて暑い室内に同居動物がおらされることで病気になることです。
病院に行かなくてもすむようにエアコンはつけてください。
「エアコン代 ケチれば何倍 病院代」
体温40度以上になったパグ犬は水ぶろにいれてあげました。
しばらく水につかっていると呼吸も落ち着きササミジャーキーを食べて帰って行きました。
これ以外に高齢の方が飼ってらっしゃる猫の目やにの相談。食欲はあるけどはくことがある。
こんな場合なによりエアコンで室温をさげることから始めてほしい。他はその後。
以前は犬を飼ってらして夏往診に行った時に室内が暑かったので、また同じかなと思いました。
高齢者が動物を飼う条件として第一にあげたいのが、夏のエアコンをいれての温度管理です。
里親募集で高齢者に犬猫を譲渡しない理由に、年齢もありますが温度に対する感度が鈍っていて暑い室内に同居動物がおらされることで病気になることです。
病院に行かなくてもすむようにエアコンはつけてください。
「エアコン代 ケチれば何倍 病院代」
どんなふうに実験するか確認してね
東大ネコ研究に2日余りで寄付3千万円 担当者「驚き」
募金した人達は飼っている猫の今後を考えての募金でしょうが、どのように実験猫が使われるか具体的な内容を確認して募金した方がいいと思います。
問題は実験猫をどのように扱うのか。
また、その猫はどこからきたのか。また実験が終わったらその猫たちはどうなるのか。
実験猫が動物病院の地下で飼われていた供血犬シロちゃんと同じような立場にならないよう募金した人は監視して下さい。
「飼い」犬・猫を救うために他の所有者がいない犬猫が犠牲になることのないように。
猫の福祉に募金の大半がいき、猫らしい生活が成り立ち、決して殺さないという約束がないと募金は無意味です。
*この治療法(予防法)は若い頃から予防的に注射をうつみたいです。どれくらいの間隔か料金はどれくらいかはわかりません。
募金した人達は飼っている猫の今後を考えての募金でしょうが、どのように実験猫が使われるか具体的な内容を確認して募金した方がいいと思います。
問題は実験猫をどのように扱うのか。
また、その猫はどこからきたのか。また実験が終わったらその猫たちはどうなるのか。
実験猫が動物病院の地下で飼われていた供血犬シロちゃんと同じような立場にならないよう募金した人は監視して下さい。
「飼い」犬・猫を救うために他の所有者がいない犬猫が犠牲になることのないように。
猫の福祉に募金の大半がいき、猫らしい生活が成り立ち、決して殺さないという約束がないと募金は無意味です。
*この治療法(予防法)は若い頃から予防的に注射をうつみたいです。どれくらいの間隔か料金はどれくらいかはわかりません。
因果関係あり/なし
新型コロナウイルスのワクチン接種後80数名が死亡しているようです。
大半を因果関係なしとしているようですが、あきらかに「あり」のケースもあり。
獣医療の犬猫のワクチンの死亡の方が因果関係ありと認めることが多いような気がします。
ワクチン後死亡のケースは経験ありませんが、ミニチュアダックスフンドで接種後顔が腫れたケースは数件ありました。
猫でも死亡の経験はありませんが、接種当日はおとなしくしてましたが翌日には普段通りにもどりましたというのがほとんどでした。
大半を因果関係なしとしているようですが、あきらかに「あり」のケースもあり。
獣医療の犬猫のワクチンの死亡の方が因果関係ありと認めることが多いような気がします。
ワクチン後死亡のケースは経験ありませんが、ミニチュアダックスフンドで接種後顔が腫れたケースは数件ありました。
猫でも死亡の経験はありませんが、接種当日はおとなしくしてましたが翌日には普段通りにもどりましたというのがほとんどでした。
輸血
元・供血犬『シロちゃん』治療費支援
シロ12歳「供血犬」としての壮絶な過去 過酷な環境を生き抜いてたどり着いたのは・・・
輸血用の血を手に入れる方法は、①病院の供血犬からか、②院長や従業員がたまたま大型犬を飼っていてドナーになってもらうか、③病院顧客に善意の供血をよびかけるかです。③においては輸血が必要な犬の飼い主が知人に呼びかける必要があります。
犬猫の輸血の血はないと思っていた方がいいです。手に入ればすごくラッキーです。
最近では大型犬を飼う人が少なくなっていますので希少です。
このシロちゃんの供血犬生は長すぎました。
供血犬は5歳くらいで引退でいいのではないか。あとは里親宅で普通の犬生活を送ってほしい。
病院にいたら年齢がいっても「つい血をとられる」かもしれないので、早くに病院を去れるよう病院経営者は努力してほしいし、あるいは年齢が過ぎたので絶対血はとらないと心に決めてほしい。
すべては病院経営者の考え次第になります。
シロ12歳「供血犬」としての壮絶な過去 過酷な環境を生き抜いてたどり着いたのは・・・
輸血用の血を手に入れる方法は、①病院の供血犬からか、②院長や従業員がたまたま大型犬を飼っていてドナーになってもらうか、③病院顧客に善意の供血をよびかけるかです。③においては輸血が必要な犬の飼い主が知人に呼びかける必要があります。
犬猫の輸血の血はないと思っていた方がいいです。手に入ればすごくラッキーです。
最近では大型犬を飼う人が少なくなっていますので希少です。
このシロちゃんの供血犬生は長すぎました。
供血犬は5歳くらいで引退でいいのではないか。あとは里親宅で普通の犬生活を送ってほしい。
病院にいたら年齢がいっても「つい血をとられる」かもしれないので、早くに病院を去れるよう病院経営者は努力してほしいし、あるいは年齢が過ぎたので絶対血はとらないと心に決めてほしい。
すべては病院経営者の考え次第になります。
新型コロナワクチン注射
人間の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
今朝東京医療センターでのワクチン接種の様子がテレビで流れていました。
以前外国の接種の映像が何度か流れて見ていましたが、人差し指でブス~と打ち込みそのまま針が埋没。
ダーツか?
東京医療センターでの打ち方は丁寧。
右手の中指と人差し指で注射器をはさんで持ち、薬指と小指は被接種者の腕にあてて注射器を安定させています。
そして左手で内筒を引いて確認しています。
皮下注射であれ筋肉注射であれ、血管に直接薬剤が入ってしまうことも少ない確率ですが可能性としてはありえます。そのため、獣医師も学校では必ずシリンジの内筒を少し引き、血液の逆流がないかどうかを確認するようおしえられました。
東京医療センターの医師も左手でそれを実行していました。
たぶん日頃は片手で内筒を引いて一瞬で確認して注射されているのではないかと思うのですが手袋をしているのと撮影されているので左手で引いて接種するとマニュアル化しているのかもしれません。
当院でも一瞬で内筒を引いて血が逆流しないか確認して注射しております。
正確で安全で(薬指と小指で固定されているから)痛くない注射法。
日本人のていねいさと器用さがここにも現れています。
今朝東京医療センターでのワクチン接種の様子がテレビで流れていました。
以前外国の接種の映像が何度か流れて見ていましたが、人差し指でブス~と打ち込みそのまま針が埋没。
ダーツか?
東京医療センターでの打ち方は丁寧。
右手の中指と人差し指で注射器をはさんで持ち、薬指と小指は被接種者の腕にあてて注射器を安定させています。
そして左手で内筒を引いて確認しています。
皮下注射であれ筋肉注射であれ、血管に直接薬剤が入ってしまうことも少ない確率ですが可能性としてはありえます。そのため、獣医師も学校では必ずシリンジの内筒を少し引き、血液の逆流がないかどうかを確認するようおしえられました。
東京医療センターの医師も左手でそれを実行していました。
たぶん日頃は片手で内筒を引いて一瞬で確認して注射されているのではないかと思うのですが手袋をしているのと撮影されているので左手で引いて接種するとマニュアル化しているのかもしれません。
当院でも一瞬で内筒を引いて血が逆流しないか確認して注射しております。
正確で安全で(薬指と小指で固定されているから)痛くない注射法。
日本人のていねいさと器用さがここにも現れています。
子猫のFIV陽性は移行抗体のせいで将来は陰性になる可能性大
FIV陽性の子猫
Feline Immunodeficiency Virus (猫免疫不全ウイルス)
保護した子猫のFIV陽性は、母猫からの移行抗体で陽性とでているだけのことがあります。
だから保護して間もない子猫のFIV検査はスキップする動物保護団体(グループ)はあります。
これは正解かもしれません。
当院のテッチーは保護されたとき生後1ヶ月ほど。生後2ヶ月くらいで血液検査をするとFIV陽性。
たぶん母猫の移行抗体が原因だろうと思っておりました。
その後1ヶ月後に検査すると陰性で、生後11ヶ月でも陰性でした。
(この2回目の検査は判定時間10分でキットに線が出ず陰性と判定したのですが、そのままおいておくとうっすら線がでたので、生後11ヶ月でもう一度検査をおこないました。判定時間内でキットに線があらわれなければ陰性ということですが)
FIV陽性の先住猫がいるので、生後1ヶ月すぎに検査した陽性の子猫をもらったら後に陰性が判明したケースもあります。
早い時期に検査をして陽性だとレッテルを貼るのは後の里親募集に影響します。
FIV陽性の猫であっても、陰性猫とかわりないくらい生きる猫もいますので落胆することもないです。
Feline Immunodeficiency Virus (猫免疫不全ウイルス)
保護した子猫のFIV陽性は、母猫からの移行抗体で陽性とでているだけのことがあります。
だから保護して間もない子猫のFIV検査はスキップする動物保護団体(グループ)はあります。
これは正解かもしれません。
当院のテッチーは保護されたとき生後1ヶ月ほど。生後2ヶ月くらいで血液検査をするとFIV陽性。
たぶん母猫の移行抗体が原因だろうと思っておりました。
その後1ヶ月後に検査すると陰性で、生後11ヶ月でも陰性でした。
(この2回目の検査は判定時間10分でキットに線が出ず陰性と判定したのですが、そのままおいておくとうっすら線がでたので、生後11ヶ月でもう一度検査をおこないました。判定時間内でキットに線があらわれなければ陰性ということですが)
FIV陽性の先住猫がいるので、生後1ヶ月すぎに検査した陽性の子猫をもらったら後に陰性が判明したケースもあります。
早い時期に検査をして陽性だとレッテルを貼るのは後の里親募集に影響します。
FIV陽性の猫であっても、陰性猫とかわりないくらい生きる猫もいますので落胆することもないです。
椎間板ヘルニア
ある朝突然歩けなくなった3歳のトイプードルミックス。
昨年12月6日初診。
日常生活で留意するところを確認してもらって、内服薬等。
インターネットで簡易コルセットを購入してもらいました。
コルセットはオーダーもできますが、このわんちゃんの場合軽症のような感じだったのですぐ手に入る簡易コルセットにしました。
翌日と1週間後の状態で治りがはやいのを確認。
1月17日には普通に歩けるようになっていました。
昨年12月6日初診。
日常生活で留意するところを確認してもらって、内服薬等。
インターネットで簡易コルセットを購入してもらいました。
コルセットはオーダーもできますが、このわんちゃんの場合軽症のような感じだったのですぐ手に入る簡易コルセットにしました。
翌日と1週間後の状態で治りがはやいのを確認。
1月17日には普通に歩けるようになっていました。
すぐ断脚の道を選ばない
足先を失った猫
病院としては飼い主が問題点(出血するなど)を病院に言いに来るから選択肢として断脚のことを言っただけではないでしょうか。
脚に何か巻いて工夫しながら皮膚が強くなるのを待つ以外ないです。
どのような薬を選択するかは病院によって違います。
もし当院にこの猫を連れてこられていたら「待ちましょう」と言うでしょう。
というのも、
同じように後肢が骨折して先の方が欠損しなかなか傷が治まらない猫を複数飼っていたからです。
手当をしながら気長に待っていたら出血しなくなり治療は終わりました。
すっきりするまで数ヶ月~1年くらいみておいて下さい。
徐々に手当をする頻度が減ってきてある日「終わった!」と思う日が来ます。
病院としては飼い主が問題点(出血するなど)を病院に言いに来るから選択肢として断脚のことを言っただけではないでしょうか。
脚に何か巻いて工夫しながら皮膚が強くなるのを待つ以外ないです。
どのような薬を選択するかは病院によって違います。
もし当院にこの猫を連れてこられていたら「待ちましょう」と言うでしょう。
というのも、
同じように後肢が骨折して先の方が欠損しなかなか傷が治まらない猫を複数飼っていたからです。
手当をしながら気長に待っていたら出血しなくなり治療は終わりました。
すっきりするまで数ヶ月~1年くらいみておいて下さい。
徐々に手当をする頻度が減ってきてある日「終わった!」と思う日が来ます。
これも骨折手術回避でうまくいった
シッポがちぎれかけていた子猫
この猫のけがはシッポと脚の骨折。シッポの手術だけですみました。
シッポの手術をした猫で思い出すのが、
ごく最近去勢手術されたと思われるのら黒猫のしっぽ5cmくらいが壊死していたことがありました。
たぶん、捕獲された時トラップ(たぶん古いタイプ)にシッポがはさまれたのが原因ではないかと思いました。
壊死している部分をとったら短いしっぽの猫になりました。
安全に捕獲するにはある程度長さのある捕獲器(トラップ)を選んだ方がいいです。
古いバネ式で長さが短いのは使わない方がいいと思います。
たぶん最近はあまり使用されていないと思われますが。
この猫のけがはシッポと脚の骨折。シッポの手術だけですみました。
シッポの手術をした猫で思い出すのが、
ごく最近去勢手術されたと思われるのら黒猫のしっぽ5cmくらいが壊死していたことがありました。
たぶん、捕獲された時トラップ(たぶん古いタイプ)にシッポがはさまれたのが原因ではないかと思いました。
壊死している部分をとったら短いしっぽの猫になりました。
安全に捕獲するにはある程度長さのある捕獲器(トラップ)を選んだ方がいいです。
古いバネ式で長さが短いのは使わない方がいいと思います。
たぶん最近はあまり使用されていないと思われますが。
子猫には奇跡のようなことが起こりうる-でも奇跡でもない
横隔膜ヘルニアの子猫
少し前の記事でも書いた骨折の保護猫にしても、手術をするかどうかで迷ったら、そのまま様子を見るという選択肢もあります。
この黒猫ちゃん2歳まで生きれたことも特別不思議でもないでしょう。
若いということはそういうことです。
横隔膜ヘルニア。
CTやMRIが出回る以前が活躍時代であった動物病院において、横隔膜ヘルニアは後に問題を残すので「しなければならない手術」と考え、手術に臨む病院も珍しくなかったと思います。
当院では何らかが原因で受傷した猫何匹かだったと思います。
術後亡くなったケースとうまくいったケース両方ありました。
今は他の大きい病院にまわせるので有り難いです。
横隔膜ヘルニアの手術の指導書には、受傷後24時間以内で手術を実施した場合と1年以上経過して手術した場合は致死率が高くなると書かれています。
手術するなら早からず遅からずの時期にすべしということでしょう。
少し前の記事でも書いた骨折の保護猫にしても、手術をするかどうかで迷ったら、そのまま様子を見るという選択肢もあります。
この黒猫ちゃん2歳まで生きれたことも特別不思議でもないでしょう。
若いということはそういうことです。
横隔膜ヘルニア。
CTやMRIが出回る以前が活躍時代であった動物病院において、横隔膜ヘルニアは後に問題を残すので「しなければならない手術」と考え、手術に臨む病院も珍しくなかったと思います。
当院では何らかが原因で受傷した猫何匹かだったと思います。
術後亡くなったケースとうまくいったケース両方ありました。
今は他の大きい病院にまわせるので有り難いです。
横隔膜ヘルニアの手術の指導書には、受傷後24時間以内で手術を実施した場合と1年以上経過して手術した場合は致死率が高くなると書かれています。
手術するなら早からず遅からずの時期にすべしということでしょう。
保護子猫の骨折
大腿骨骨折の子猫を保護
当院にも2015年6月に大腿骨頚部骨折の生後2~3ヶ月の子猫が保護されてやってきました。
保護した人が飼うことになり、食事もするので1週間その人のおうちで様子を見てもらいました。
跛行はするが他の猫と走り回っているということでした。
手術するとしたら脚とはなれてしまった骨頭(骨盤に残っている)を切除して組織がまいてくるのを成長とともにまつか、
そのまま何もしないか。
手術は股関節形成不全の犬の骨頭切除術と同じ要領です。
(このブログ記事2019年8月20日「股関節形成不全の時代もありました」)
結局何もせず様子を見ることになりました。
猫は室内で飼うのでたとえ歩行に支障があろうと問題なしと判断。
1歳半で去勢手術をしたのですがその頃には何もわからないようになっていました。
現在6キロくらいの猫になっているそうです。
当院にも2015年6月に大腿骨頚部骨折の生後2~3ヶ月の子猫が保護されてやってきました。
保護した人が飼うことになり、食事もするので1週間その人のおうちで様子を見てもらいました。
跛行はするが他の猫と走り回っているということでした。
手術するとしたら脚とはなれてしまった骨頭(骨盤に残っている)を切除して組織がまいてくるのを成長とともにまつか、
そのまま何もしないか。
手術は股関節形成不全の犬の骨頭切除術と同じ要領です。
(このブログ記事2019年8月20日「股関節形成不全の時代もありました」)
結局何もせず様子を見ることになりました。
猫は室内で飼うのでたとえ歩行に支障があろうと問題なしと判断。
1歳半で去勢手術をしたのですがその頃には何もわからないようになっていました。
現在6キロくらいの猫になっているそうです。
猫伝染性腹膜炎(FIP)と新型コロナウイルス
新型コロナウイルスに猫伝染性腹膜炎の薬を使う
この記事では獣医療界での猫の抗ウイルス薬が人間に利用できるということなのですが、
以前よりこのGC376とGS441524とMUTIAN®X(後者のGS441524関連の薬)が今後いつ獣医療界で流通にのり、値段はどれくらいになるかというのが気になるところでした。
猫伝染性腹膜炎は子猫が発症する致死率高い病気で、暗いトンネルに光明が見えてきた感じです。
抗ウイルス薬
①GC376
アニビブライフサイエンシズ(Anivive Lifesciences)という獣医療バイオテクノロジーの会社がライセンス所有
②GS441524
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences, Inc. )所有
ギリアドサイエンシズ社は、新型コロナウイルスの注射薬レムデシビル(Remedesivir)商品名ベクルリー(Veklury)ライセンス所有
レムデシビル(GS5734)はGS441524のプロドラッグ
吸入型のレムデシビルが今後治験される予定
③MUTIAN ®X
Nantong Mutian Biotechnology Co., Ltd.(中国)所有
GS441524が含まれる薬
FIPの猫がこのカプセル薬で回復しているみたいです。かなり高価で自分で輸入するか、個人輸入している動物病院から手に入れることができます。
①と②それぞれを含む注射薬もありますが、経口のカプセル薬の方が使いやすいと思います。
人間の新型コロナウイルス感染症の症状は、サイトカインストームがおきるというところなど猫伝染性腹膜炎に似通ったところがあると思っていました。
重篤になって亡くなる猫と症状のでない猫というのも人間の新型コロナウイルス感染症と同じです。
この記事は動物薬を人間の薬に利用というような内容なのですが、獣医療界からするとむしろ人間の新型コロナウイルス感染症の治療を猫伝染性腹膜炎の治療に応用すればいいと考えています。
GC376とGS441524は注射薬のようでMUTIAN®Xはカプセル薬です。
猫で連続しての投薬が必要ということなら、注射薬よりも経口薬の方が適していると思います。
人間界においてはレムデシビルは入院して点滴使用です。自宅で服用できる薬が必要と思います。
新型コロナウイルス対策は、ワクチン製造よりも、クリニックで処方できて軽症の段階で経口投与できる薬が早く認可される方が大事ではないかと思います。
この記事では獣医療界での猫の抗ウイルス薬が人間に利用できるということなのですが、
以前よりこのGC376とGS441524とMUTIAN®X(後者のGS441524関連の薬)が今後いつ獣医療界で流通にのり、値段はどれくらいになるかというのが気になるところでした。
猫伝染性腹膜炎は子猫が発症する致死率高い病気で、暗いトンネルに光明が見えてきた感じです。
抗ウイルス薬
①GC376
アニビブライフサイエンシズ(Anivive Lifesciences)という獣医療バイオテクノロジーの会社がライセンス所有
②GS441524
ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences, Inc. )所有
ギリアドサイエンシズ社は、新型コロナウイルスの注射薬レムデシビル(Remedesivir)商品名ベクルリー(Veklury)ライセンス所有
レムデシビル(GS5734)はGS441524のプロドラッグ
吸入型のレムデシビルが今後治験される予定
③MUTIAN ®X
Nantong Mutian Biotechnology Co., Ltd.(中国)所有
GS441524が含まれる薬
FIPの猫がこのカプセル薬で回復しているみたいです。かなり高価で自分で輸入するか、個人輸入している動物病院から手に入れることができます。
①と②それぞれを含む注射薬もありますが、経口のカプセル薬の方が使いやすいと思います。
人間の新型コロナウイルス感染症の症状は、サイトカインストームがおきるというところなど猫伝染性腹膜炎に似通ったところがあると思っていました。
重篤になって亡くなる猫と症状のでない猫というのも人間の新型コロナウイルス感染症と同じです。
この記事は動物薬を人間の薬に利用というような内容なのですが、獣医療界からするとむしろ人間の新型コロナウイルス感染症の治療を猫伝染性腹膜炎の治療に応用すればいいと考えています。
GC376とGS441524は注射薬のようでMUTIAN®Xはカプセル薬です。
猫で連続しての投薬が必要ということなら、注射薬よりも経口薬の方が適していると思います。
人間界においてはレムデシビルは入院して点滴使用です。自宅で服用できる薬が必要と思います。
新型コロナウイルス対策は、ワクチン製造よりも、クリニックで処方できて軽症の段階で経口投与できる薬が早く認可される方が大事ではないかと思います。
最初から断脚しなくてもよかったかもしれない
間違って違う方の脚を断脚されてしまった犬(豪)
右脚骨折で間違って左脚を断脚されてしまった若い犬。
右脚を断脚しなければならなかったのかどうか疑問です。
右脚をギプスで固定ということなら、最初から断脚せずに骨折を治す手術を試みるかギプズ固定でよかったのではないでしょうか。
7ヶ月の犬でギプスでそれなりにかたまり、左脚があれば右脚が少し短くなっても歩けるし走ることもできるようになったのではないかと思います。
ずいぶん前のことですが、須磨の海岸で数匹雑種犬がいたのですが、その一匹の犬の片方後肢が短く、たぶん大分前に骨折してかたまったのだろうなと思いました。走っていてそれなりに生活できるのだなと思ったことがあります。
左脚と間違うくらいだろうから、傷もなく、開放骨折ではなかったととっているのですが。
骨折してすぐ病院へいっているのに断脚ですか。
開放骨折でも早く手当すれば断脚でなく骨折手術で治る可能性はあります。
ただ、命にかかわる場合もあるので獣医師と飼い主あるいは保護者の判断と覚悟はいると思います。
右脚骨折で間違って左脚を断脚されてしまった若い犬。
右脚を断脚しなければならなかったのかどうか疑問です。
右脚をギプスで固定ということなら、最初から断脚せずに骨折を治す手術を試みるかギプズ固定でよかったのではないでしょうか。
7ヶ月の犬でギプスでそれなりにかたまり、左脚があれば右脚が少し短くなっても歩けるし走ることもできるようになったのではないかと思います。
ずいぶん前のことですが、須磨の海岸で数匹雑種犬がいたのですが、その一匹の犬の片方後肢が短く、たぶん大分前に骨折してかたまったのだろうなと思いました。走っていてそれなりに生活できるのだなと思ったことがあります。
左脚と間違うくらいだろうから、傷もなく、開放骨折ではなかったととっているのですが。
骨折してすぐ病院へいっているのに断脚ですか。
開放骨折でも早く手当すれば断脚でなく骨折手術で治る可能性はあります。
ただ、命にかかわる場合もあるので獣医師と飼い主あるいは保護者の判断と覚悟はいると思います。
この限りでない
猫白血病ウイルス感染症
「幼い頃に猫白血病にかかった猫の平均寿命は2.4歳という報告があります」
という記述がありますが、
「生後1ヶ月くらいで保護した猫が猫白血病ウイルス検査陽性で2歳4ヶ月で亡くなりました」
というひとつのケースを言うのはいいでしょうが、人聞きの情報はあまり流さない方がいいのではないでしょうか。
2.4歳ということは陽性猫複数の平均値だと思うのですが、それが何匹の平均値なのかもわかりません。
平均値より最長何年生存の方が知りたい。
猫白血病ウイルス抗原検査は、今日の検査で陽性でも次回の検査で陰性ということもあります。
幼い頃というのも、授乳期に母猫から感染したのかその後自活した後感染したのかわかりません。
幼い頃がいつまでか。
当院の経験から
母猫からか幼猫の時期に感染の場合は比較的早く発症して亡くなることがありました。
①当院猫で3歳
②顧客の猫で6歳
③生後数日の猫で人間が授乳。同居猫なし。生後10ヶ月で発症。まもなく死亡
ある程度大人になってからの感染(たぶん)
①1歳くらいで陽性で2歳で陰性。現在15歳
②12歳で健在。いろいろ飼い主が薬・サプリメントを工夫している。外にいた猫なので成猫になってからの感染かと思われる。
③当院の保護猫。推定12歳で保護して14歳まで生存。貧血になり2度輸血しましたが貧血を止めることはできませんでした。
他にも輸血したけれど亡くなった猫もありました。発症すると輸血しても一時しのぎでした。
2.4歳までだからと考えて猫の生活を考えるより、ストレスのない生活を送らせてできるだけ長くいっしょにいられるよう工夫しましょう。
「幼い頃に猫白血病にかかった猫の平均寿命は2.4歳という報告があります」
という記述がありますが、
「生後1ヶ月くらいで保護した猫が猫白血病ウイルス検査陽性で2歳4ヶ月で亡くなりました」
というひとつのケースを言うのはいいでしょうが、人聞きの情報はあまり流さない方がいいのではないでしょうか。
2.4歳ということは陽性猫複数の平均値だと思うのですが、それが何匹の平均値なのかもわかりません。
平均値より最長何年生存の方が知りたい。
猫白血病ウイルス抗原検査は、今日の検査で陽性でも次回の検査で陰性ということもあります。
幼い頃というのも、授乳期に母猫から感染したのかその後自活した後感染したのかわかりません。
幼い頃がいつまでか。
当院の経験から
母猫からか幼猫の時期に感染の場合は比較的早く発症して亡くなることがありました。
①当院猫で3歳
②顧客の猫で6歳
③生後数日の猫で人間が授乳。同居猫なし。生後10ヶ月で発症。まもなく死亡
ある程度大人になってからの感染(たぶん)
①1歳くらいで陽性で2歳で陰性。現在15歳
②12歳で健在。いろいろ飼い主が薬・サプリメントを工夫している。外にいた猫なので成猫になってからの感染かと思われる。
③当院の保護猫。推定12歳で保護して14歳まで生存。貧血になり2度輸血しましたが貧血を止めることはできませんでした。
他にも輸血したけれど亡くなった猫もありました。発症すると輸血しても一時しのぎでした。
2.4歳までだからと考えて猫の生活を考えるより、ストレスのない生活を送らせてできるだけ長くいっしょにいられるよう工夫しましょう。
犬猫界に密はないーあるとしたら人間が強いたもの
新型コロナウイルスと猫
情熱大陸
この実験をした河岡氏、4月に情熱大陸で紹介されたウイルス学者です。
放送中、「感染させた猫一匹を・・・・・・」みたいな声が聞こえ、感染していない猫の中に感染させた猫をいれて他の猫に感染するかどうかの実験を指導していました。
その結果が東京大学のサイトと最近の新聞やインターネット上のニュースになっているようです。
実験によると、猫に感染しても症状は出ず、6日くらいでウイルスはなくなるということです。
新聞記事では「飼い猫を外にださないように」としていますが
①感染した飼い主から感染した飼い猫が外の猫にうつす
②飼い猫が外にでることで外の猫からうつされる
③物に付着するように猫の体についたウイルスを飼い主が口にいれて飼い主が感染する
ということが考えられる理由ですが、現実的にはほぼあり得ないのではないかと思われます。
③は猫でなくても犬でも人間でも外に出て体にウイルスが付着すれば起こりうるわけでここでは考えません。
実験においては感染猫とそうでない猫をケージに同居させるという、外にでた猫にはありえない環境設定です。
外にでた猫が実験のように他の猫と過密な状態になることはまずありません。お互いに距離をおくか、ほとんど他の猫と出会わないか。
けんかということもありえますが、そもそも外にいる猫が感染している可能性はかなり低いのではないか。
仮に感染しても6日でウイルスはなくなるということだし。
犬も猫も人間のようにライブハウスなどの狭い空間で多くの同種のものといっしょにいるということはないので、一匹に感染しても人間のように爆発的に感染が広がるということはなく、そこで終わりをむかえるはずです。
保護施設は一般家庭に比べると過密なので感染が広がるでしょうが、それもそこで終息をむかえるはずです。
猫に感染しても症状は出ず(動物園の2匹のトラは多少せきをしたという事例もあり)、6日のウイルス一時滞在なので安心しました。
情熱大陸
この実験をした河岡氏、4月に情熱大陸で紹介されたウイルス学者です。
放送中、「感染させた猫一匹を・・・・・・」みたいな声が聞こえ、感染していない猫の中に感染させた猫をいれて他の猫に感染するかどうかの実験を指導していました。
その結果が東京大学のサイトと最近の新聞やインターネット上のニュースになっているようです。
実験によると、猫に感染しても症状は出ず、6日くらいでウイルスはなくなるということです。
新聞記事では「飼い猫を外にださないように」としていますが
①感染した飼い主から感染した飼い猫が外の猫にうつす
②飼い猫が外にでることで外の猫からうつされる
③物に付着するように猫の体についたウイルスを飼い主が口にいれて飼い主が感染する
ということが考えられる理由ですが、現実的にはほぼあり得ないのではないかと思われます。
③は猫でなくても犬でも人間でも外に出て体にウイルスが付着すれば起こりうるわけでここでは考えません。
実験においては感染猫とそうでない猫をケージに同居させるという、外にでた猫にはありえない環境設定です。
外にでた猫が実験のように他の猫と過密な状態になることはまずありません。お互いに距離をおくか、ほとんど他の猫と出会わないか。
けんかということもありえますが、そもそも外にいる猫が感染している可能性はかなり低いのではないか。
仮に感染しても6日でウイルスはなくなるということだし。
犬も猫も人間のようにライブハウスなどの狭い空間で多くの同種のものといっしょにいるということはないので、一匹に感染しても人間のように爆発的に感染が広がるということはなく、そこで終わりをむかえるはずです。
保護施設は一般家庭に比べると過密なので感染が広がるでしょうが、それもそこで終息をむかえるはずです。
猫に感染しても症状は出ず(動物園の2匹のトラは多少せきをしたという事例もあり)、6日のウイルス一時滞在なので安心しました。
FIPとMUTIAN
猫伝染性腹膜炎FIP(feline infectious peritonitis)
コロナウイルスが関係する致死率の高い猫の疾病です。
先月ある人から「FIPの新薬がでたみたいだけど」という質問があり、もしかしたら昨年米国で公表されたGS-441524のことかと思ったのですが、それの中国版MUTIAN(X)のことでした。
昨年GS-441524のことを多少調べたのですが、値段が高すぎるのでブログ記事にすることもなくそのままになってしまいました。
MUTIAN(X)も同じく高価で毎日投薬で84日間。薬代としてFIPのウェットタイプで2キロの猫なら1日大体5,000円くらい、3キロなら7,000円くらいの薬だろうと思います。5,000円x84日=420,000円(追記:体重が増えるので10万円~20万円加算)
他には病院の検査代と必要なら他の薬代。
クラウドファンディングでは治療費100万円としているケースがありますが、何十万円も動物病院の検査や治療にかからないと思うのですが。
試した飼い主のブログを見てみると他のどの治療よりも効果があるように思いました。
インターフェロンなどで出費するよりMUTIAN投薬を選択する方が生存の希望があります。
MUTIANのサイトで相談されるのがいいでしょう。
薬の輸入の到着を待っていたら日数がかかるので、すぐに投薬できる方法を考えて下さい。
薬を扱っている動物病院が近辺では大阪にあるようです。
当院では他の薬を海外より輸入することはありますが、MUTIANはまだしておりません。
治療費をおさえたいと思うなら、最初の確定診断の検査以外はできるだけ避けて薬代にあてることです。
食欲がもどり活発になったらそれが薬が効いている証拠です。
血液検査で多少ひっかかるところがあろうと、若い猫(FIPになる猫はだいたい若い)なので食べていたら時期が来ると検査結果も良くなっていくはずです。
2キロの猫で40万。何十万となると高いは高いですが、犬の飼い主で手術や数年の治療でこれ以上出費している人もいます。
それと保護活動をしている人も合計するとこれくらいは出費しているのではないかと思います。
手術するわけではない。薬で若い猫が元の活発な猫にもどるなら何十万だしても高くはないのでは。
他の選択肢がほぼないので。
猫は誰かが飼ってもその人のものでもないように思います。たまたまその人が同居人になっただけで、その人の経済状態で生死が左右されないようにと思います。
クラウドファンディングではいろいろ自分の状況を語らねばなりませんが、「この猫を助けるためなら」という飼い主の必死さが感じられれば援助してくれる人はあると思います。
コロナウイルスが関係する致死率の高い猫の疾病です。
先月ある人から「FIPの新薬がでたみたいだけど」という質問があり、もしかしたら昨年米国で公表されたGS-441524のことかと思ったのですが、それの中国版MUTIAN(X)のことでした。
昨年GS-441524のことを多少調べたのですが、値段が高すぎるのでブログ記事にすることもなくそのままになってしまいました。
MUTIAN(X)も同じく高価で毎日投薬で84日間。薬代としてFIPのウェットタイプで2キロの猫なら1日大体5,000円くらい、3キロなら7,000円くらいの薬だろうと思います。5,000円x84日=420,000円(追記:体重が増えるので10万円~20万円加算)
他には病院の検査代と必要なら他の薬代。
クラウドファンディングでは治療費100万円としているケースがありますが、何十万円も動物病院の検査や治療にかからないと思うのですが。
試した飼い主のブログを見てみると他のどの治療よりも効果があるように思いました。
インターフェロンなどで出費するよりMUTIAN投薬を選択する方が生存の希望があります。
MUTIANのサイトで相談されるのがいいでしょう。
薬の輸入の到着を待っていたら日数がかかるので、すぐに投薬できる方法を考えて下さい。
薬を扱っている動物病院が近辺では大阪にあるようです。
当院では他の薬を海外より輸入することはありますが、MUTIANはまだしておりません。
治療費をおさえたいと思うなら、最初の確定診断の検査以外はできるだけ避けて薬代にあてることです。
食欲がもどり活発になったらそれが薬が効いている証拠です。
血液検査で多少ひっかかるところがあろうと、若い猫(FIPになる猫はだいたい若い)なので食べていたら時期が来ると検査結果も良くなっていくはずです。
2キロの猫で40万。何十万となると高いは高いですが、犬の飼い主で手術や数年の治療でこれ以上出費している人もいます。
それと保護活動をしている人も合計するとこれくらいは出費しているのではないかと思います。
手術するわけではない。薬で若い猫が元の活発な猫にもどるなら何十万だしても高くはないのでは。
他の選択肢がほぼないので。
猫は誰かが飼ってもその人のものでもないように思います。たまたまその人が同居人になっただけで、その人の経済状態で生死が左右されないようにと思います。
クラウドファンディングではいろいろ自分の状況を語らねばなりませんが、「この猫を助けるためなら」という飼い主の必死さが感じられれば援助してくれる人はあると思います。
ドライブスルー注射
新型コロナウイルスに膵炎の薬ーナファモスタットメシル酸塩
新型コロナウイルスに膵炎の注射薬が効くというニュース。
その注射薬が蛋白分解酵素阻害薬のナファモスタットメシル酸塩(nafamostat mesilate)です。
当院では、蛋白分解酵素阻害薬として、ガバキサートメシル酸塩(gabexate mesilate)注射薬やカモスタットメシル酸塩(camostat mesilate)錠をよく使用しています。
1月にこのブログで猫伝染性腹膜炎FIP(feline infectious peritonitis)に対する既存の抗真菌薬イトラコナゾールのことを書きました。
既存の薬を他の用途に使うというのはいい方法ではないでしょうか。
その注射薬が蛋白分解酵素阻害薬のナファモスタットメシル酸塩(nafamostat mesilate)です。
当院では、蛋白分解酵素阻害薬として、ガバキサートメシル酸塩(gabexate mesilate)注射薬やカモスタットメシル酸塩(camostat mesilate)錠をよく使用しています。
1月にこのブログで猫伝染性腹膜炎FIP(feline infectious peritonitis)に対する既存の抗真菌薬イトラコナゾールのことを書きました。
既存の薬を他の用途に使うというのはいい方法ではないでしょうか。
PCR検査
新型コロナウイルスのPCR検査ですが、
PCRとは何の略?
P=Polymerase
C=Chain
R=Reaction
ポリメラーゼ連鎖反応、ポリメラーゼ・チェイン・リアクション
核酸増幅検査のひとつらしい。
猫の伝染性腹膜炎(FIP)に対してPCR検査があります。
検査をしても治るわけではありませんので、FIPの治療は模索中です。
PCRとは何の略?
P=Polymerase
C=Chain
R=Reaction
ポリメラーゼ連鎖反応、ポリメラーゼ・チェイン・リアクション
核酸増幅検査のひとつらしい。
猫の伝染性腹膜炎(FIP)に対してPCR検査があります。
検査をしても治るわけではありませんので、FIPの治療は模索中です。
丸山ワクチン(2)
手違いで安楽死された猫ー米国の動物病院
米国の動物病院ではいかに安楽死が多いかがわかる記事です。
・安楽死対象の猫がいて、シリンジは2本用意されたが間違えた(獣医師本人がその都度用意しないと間違いがおこる)
・注射を打つ前に獣医師が飼い主に確認しなかったか、猫だけ預かって飼い主がいない部屋で治療ををする形態の病院だった
ということが考えられます。
日本では起こらないだろうと思われる事件です。
定期検診で病院受診の猫、手違いで安楽死
・安楽死対象の猫がいて、シリンジは2本用意されたが間違えた(獣医師本人がその都度用意しないと間違いがおこる)
・注射を打つ前に獣医師が飼い主に確認しなかったか、猫だけ預かって飼い主がいない部屋で治療ををする形態の病院だった
ということが考えられます。
日本では起こらないだろうと思われる事件です。
定期検診で病院受診の猫、手違いで安楽死
乳腺腫瘍ー腫瘍結紮術 12月28日記事のその後
FIPの初期治療薬・予防的治療薬-イトラコナゾール
猫伝染性腹膜炎 FIP(feline infectious peritonitis)の治療に朗報です。
FIPV(FIPウイルス)は猫コロナウイルス(FCoV)の強毒変異株と考えられています。
FCoVは猫の体内において遺伝子が変異してFIPVに変化。
FIPVは2つの血清型に分類され、野外に多いのが血清型 I型FIPV。
抗真菌薬であるイトラコナゾールがこの血清型 I型FIPVの増殖を強力に抑制することが北里大学獣医学部獣医学科獣医伝染病学教室で発見されました。
FIPの確定診断は困難で診断に時間がかかり、その間にも猫は衰弱し亡くなってしまうため、予防的に投与して経過を見るというのがいいのではないかということです。
イトラコナゾール(商品名イトラベット錠25mg)
イトラコナゾールはアゾール系抗真菌剤で、クリプトコッカス症などに使用します。
砕いても苦くないので直接投薬が苦手な猫にはウエットフードにひそませて与えても悟られ度は比較的低いと思います。
FIPV(FIPウイルス)は猫コロナウイルス(FCoV)の強毒変異株と考えられています。
FCoVは猫の体内において遺伝子が変異してFIPVに変化。
FIPVは2つの血清型に分類され、野外に多いのが血清型 I型FIPV。
抗真菌薬であるイトラコナゾールがこの血清型 I型FIPVの増殖を強力に抑制することが北里大学獣医学部獣医学科獣医伝染病学教室で発見されました。
FIPの確定診断は困難で診断に時間がかかり、その間にも猫は衰弱し亡くなってしまうため、予防的に投与して経過を見るというのがいいのではないかということです。
イトラコナゾール(商品名イトラベット錠25mg)
イトラコナゾールはアゾール系抗真菌剤で、クリプトコッカス症などに使用します。
砕いても苦くないので直接投薬が苦手な猫にはウエットフードにひそませて与えても悟られ度は比較的低いと思います。
乳腺腫瘍ー麻酔下手術回避のケース
尿検査(2)ーストルバイト結晶
尿検査
検査紙を器械にセットして出てくるのが下の検査結果です。器械は人間用なので比重は正しくありません。
SG(比重)の >=1.030は不正確で、ATAGOの犬猫用比重計ではかります。この猫の尿比重は1.025です。
病院で採尿することもありますが、自宅で採尿してもってきてもらいます。
尿を数件数日冷蔵庫で保管して変化をみたところ
①PH、尿石の有無、WBC(白血球)の項目は変化なし
②GLU(糖)、BIL(ビリルビン)、KET(ケトン体)、OB(潜血)、PRO(たんぱく)、NIT(亜硝酸塩)は減少またはマイナス
③比重は小数第三位の範囲で増加(たいした変化なし)
という結果でした。
尿検査は、排尿に問題があり、尿石があるかどうかの確認のため行うことが圧倒的に多く、②③の多少の変化はそんなに重視しません。
よって、当日来院できない場合は冷蔵庫に尿を保管して翌日持ってきてもらうようにしております。
この猫は治療初日に病院で採尿した結果は、GLU100ml、BIL3+、KET+/-、PH7でしたが、数日後の下の検査結果(病院排尿すぐ)はGLU,BIL、KETはマイナスでPHは6.5になっています。
ストルバイト結晶がありましたので、フードをそれ対応のフードにかえてもらってできるだけ水摂取できるようにしてもらった結果です。

ATAGOの犬猫用尿比重計。ATAGOからは糖度計などが販売されています。

SG(比重)の >=1.030は不正確で、ATAGOの犬猫用比重計ではかります。この猫の尿比重は1.025です。
病院で採尿することもありますが、自宅で採尿してもってきてもらいます。
尿を数件数日冷蔵庫で保管して変化をみたところ
①PH、尿石の有無、WBC(白血球)の項目は変化なし
②GLU(糖)、BIL(ビリルビン)、KET(ケトン体)、OB(潜血)、PRO(たんぱく)、NIT(亜硝酸塩)は減少またはマイナス
③比重は小数第三位の範囲で増加(たいした変化なし)
という結果でした。
尿検査は、排尿に問題があり、尿石があるかどうかの確認のため行うことが圧倒的に多く、②③の多少の変化はそんなに重視しません。
よって、当日来院できない場合は冷蔵庫に尿を保管して翌日持ってきてもらうようにしております。
この猫は治療初日に病院で採尿した結果は、GLU100ml、BIL3+、KET+/-、PH7でしたが、数日後の下の検査結果(病院排尿すぐ)はGLU,BIL、KETはマイナスでPHは6.5になっています。
ストルバイト結晶がありましたので、フードをそれ対応のフードにかえてもらってできるだけ水摂取できるようにしてもらった結果です。

ATAGOの犬猫用尿比重計。ATAGOからは糖度計などが販売されています。
