骨折の白茶こねこ
ハシボソガラスの放野
北海道オオワシの放野
Thermos
北海道でケガした猛禽類を治療して放野している齊藤獣医師と仲間たち
野鳥は放たれた瞬間羽ばたいて去って行く
その前の数ヶ月の苦労はこのさっさと去って行く姿を見るため
不安が一瞬で喜びにかわる瞬間です
北海道でケガした猛禽類を治療して放野している齊藤獣医師と仲間たち
野鳥は放たれた瞬間羽ばたいて去って行く
その前の数ヶ月の苦労はこのさっさと去って行く姿を見るため
不安が一瞬で喜びにかわる瞬間です
たろう君のその後
ねこのオカン
手術から2週間たちました。
退院後の5日と6日通過障害があるので、7日からまたカテーテル給餌を再開しました。
a/d缶と多少の水とサプリメント類。
手術の時期としては遅めでした。たくさん食べて大きくなってほしいのでカテーテル給餌は必要だろうとは思っていました。
食道の広がっているところにたまっている液体を抜いてから給餌します。
ここが広がらず、狭いところが広がってほしい。
細くなっていた2カ所のうちの第一関門にカテーテルを通す時抵抗があったのですが、ここ数日抵抗が少なくなり、特に第二関門は難なく通過するようになりました。カテーテルの通過状態が良くなるにつれ、家での流動食の食べっぷりも良くなっています。7日からは嘔吐はありません。食べたものはすべて胃にいっているようです。
朝7時に皿より食べたa/d缶とミルクの痕跡は最初吸入する液体にはなく、カテーテル給餌した11時にはすでに胃にいっているようです。広がった部分には食後の水が5ml程度残っているだけです。
今後は1日おきにカテーテル給餌して徐々に家での食事を増やしていく予定です。
体重は、初日の7日1.70kg だったのが、14日1.85kgになっていました。
確実に快方にむかっています。
手術から2週間たちました。
退院後の5日と6日通過障害があるので、7日からまたカテーテル給餌を再開しました。
a/d缶と多少の水とサプリメント類。
手術の時期としては遅めでした。たくさん食べて大きくなってほしいのでカテーテル給餌は必要だろうとは思っていました。
食道の広がっているところにたまっている液体を抜いてから給餌します。
ここが広がらず、狭いところが広がってほしい。
細くなっていた2カ所のうちの第一関門にカテーテルを通す時抵抗があったのですが、ここ数日抵抗が少なくなり、特に第二関門は難なく通過するようになりました。カテーテルの通過状態が良くなるにつれ、家での流動食の食べっぷりも良くなっています。7日からは嘔吐はありません。食べたものはすべて胃にいっているようです。
朝7時に皿より食べたa/d缶とミルクの痕跡は最初吸入する液体にはなく、カテーテル給餌した11時にはすでに胃にいっているようです。広がった部分には食後の水が5ml程度残っているだけです。
今後は1日おきにカテーテル給餌して徐々に家での食事を増やしていく予定です。
体重は、初日の7日1.70kg だったのが、14日1.85kgになっていました。
確実に快方にむかっています。
カテーテル給餌
栄養補給するのならこの方法が猫に負担が少ないです。麻酔して設置するわけではありませんから。
ただし、保定が難しい猫の場合は危険ですから、性格を見極めます。
紫のかませる器具は猫用です。大きい犬用もありますが、犬はいつしたっけ?という感じです。
確か犬用の噛ませる器具はすぐボロボロになったような記憶があります。

<胃まで給餌するために必要なもの>
カテーテル-緑(14Fr)と黄色(16Fr)で太さが違います
シリンジ 30ml、50ml
缶詰(ヒルズa/d缶、カテーテルに通るものなら他のものでもOK)
真ん中の紫色のものは、これを噛ませて穴(写真には写っていない側に穴ひとつ)にカテーテルを通す
(犬歯が二つの穴に入り固定できる)
カテーテルに塗る食用油(アマニ油を使っています)←滑りがいいように
この方法は昔からの教科書に書かれているので、これを最初に試した方がいい。
胃にカテーテル設置はできるだけ避けた方がいいでしょう。
本来の病気以外に懸念材料が増えるので。
ただし、保定が難しい猫の場合は危険ですから、性格を見極めます。
紫のかませる器具は猫用です。大きい犬用もありますが、犬はいつしたっけ?という感じです。
確か犬用の噛ませる器具はすぐボロボロになったような記憶があります。

<胃まで給餌するために必要なもの>
カテーテル-緑(14Fr)と黄色(16Fr)で太さが違います
シリンジ 30ml、50ml
缶詰(ヒルズa/d缶、カテーテルに通るものなら他のものでもOK)
真ん中の紫色のものは、これを噛ませて穴(写真には写っていない側に穴ひとつ)にカテーテルを通す
(犬歯が二つの穴に入り固定できる)
カテーテルに塗る食用油(アマニ油を使っています)←滑りがいいように
この方法は昔からの教科書に書かれているので、これを最初に試した方がいい。
胃にカテーテル設置はできるだけ避けた方がいいでしょう。
本来の病気以外に懸念材料が増えるので。
胃瘻の弊害
前記事の「血管輪」による子猫の食道狭窄の同じようなケースはないかと検索してみました。
以下のブログは根本的な認識が間違っていたため悲壮な状態になり結局亡くなったであろう黒猫のブログです。
(食道がつながっていないという表現はブログを書いてる人の思い込みかもしれませんが)
ミュー君2010年6月~8月
気になったのは
・食道がつながっていない(本当につながっていなかったら吻合術はありなのですが)→食道吻合術
・胃瘻をして12日後に開胸手術 ← 膜をとって狭窄しているところを解除するのが先
・手術が①胃瘻 ②食道吻合術 ③首のカテーテル
・内視鏡チェックがスケジュールにはいっていますがこの2ヶ月で手術を合わせ何回麻酔をかけたのか
食道は胃につながっていないということはなく狭いだけだったのではないか。これは前記事のたろう君と同じ。
栄養状態を良くするために胃瘻をしたのですが、傷の状態が悪く体重も増えず
<たろう君の場合>
検査当日バリウムを飲んでX線撮影し、抱いてジャンプして時間をおいてまた撮影して胃までどれくらいおちるか検査されたそうです。確かに多少胃には落ちていたみたいです。
食道は狭いところがあるけれど今まで生きていたということは途切れているということはないはず。
とにかく狭窄している原因の膜をとる
バルーンカテーテルでその狭くなっているところを少し広げる
すぐには普通の状態にならないので流動食を注射器で飲ませいっしょにジャンプして重力により胃に送る
5日後に退院でした
いたってシンプルで的を射た検査と手術でした。
この手術は経験者にまかせるべきです。
以下のブログは根本的な認識が間違っていたため悲壮な状態になり結局亡くなったであろう黒猫のブログです。
(食道がつながっていないという表現はブログを書いてる人の思い込みかもしれませんが)
ミュー君2010年6月~8月
気になったのは
・食道がつながっていない(本当につながっていなかったら吻合術はありなのですが)→食道吻合術
・胃瘻をして12日後に開胸手術 ← 膜をとって狭窄しているところを解除するのが先
・手術が①胃瘻 ②食道吻合術 ③首のカテーテル
・内視鏡チェックがスケジュールにはいっていますがこの2ヶ月で手術を合わせ何回麻酔をかけたのか
食道は胃につながっていないということはなく狭いだけだったのではないか。これは前記事のたろう君と同じ。
栄養状態を良くするために胃瘻をしたのですが、傷の状態が悪く体重も増えず
<たろう君の場合>
検査当日バリウムを飲んでX線撮影し、抱いてジャンプして時間をおいてまた撮影して胃までどれくらいおちるか検査されたそうです。確かに多少胃には落ちていたみたいです。
食道は狭いところがあるけれど今まで生きていたということは途切れているということはないはず。
とにかく狭窄している原因の膜をとる
バルーンカテーテルでその狭くなっているところを少し広げる
すぐには普通の状態にならないので流動食を注射器で飲ませいっしょにジャンプして重力により胃に送る
5日後に退院でした
いたってシンプルで的を射た検査と手術でした。
この手術は経験者にまかせるべきです。
たろう君募金ー終了致しました
ねこのオカンで募金をお願いしています。(終了致しました)
ゆうちょ銀行 438 普通口座 9683177 マツイミエ
へお願いします。
10月31日に開胸手術した今年3月生まれの白黒猫のたろう君の手術費用です。
当院も1週間ばかり関わったのでその内容を記しておきます。
A.
2ヶ月前くらいにはある病院のX線撮影とエコーによりおそらくの病名が発覚。
「血管輪」が食道を邪魔しているのではないかという診断
B.
その後別病院が心臓専門の病院も交えて手術をするという前提でCT検査を受けるがこの症例は初めてで原因がわからないので手術はしないことになる
これが9月末
Aのことは譲渡会のちらしを持ってこられた時に聞いていたのですが、Bの手術しないことになったことは聞いておらずどうなったのかなと思っていました。
その後10月20日前後に来院され状況を聞き、須磨区のわたなべ動物病院に問い合わせると関西動物ハートセンターの名前があがる。関西動物ハートセンターは以前うちの顧客が一度受診したことがある病院でした。
飼い主(保護主)に関西動物ハートセンターに問い合わせるよう指示。
そこでは10例手術の経験ありとのこと。
たろう君の状態は当然よくない感じでした。9月末のCT検査時で肺炎とのこと。
本猫の状態をよくしておかないと手術にも臨めないので、10月24日から食道にカテーテルをいれて胃に栄養剤やa/dを流し込む栄養補給を始める。
食道の広がったところにはミルクや唾液がたまっていて、それをまずカテーテルで吸入排出。
日を追うごとにa/d(他サプリメント類と水)の量を増やし、手術前日までには午前と午後2回でa/d缶1缶近く注入。
カテーテル給餌は24日から30日まで一日2回行い、今までの立ち飲みミルクはやめてもらいました。家では水をよく飲みある程度すると吐くのですが、それはよしとしました。次第に食道に唾液などの液体はたまることなく、胃には今まではいったことのない食べ物が入り満足したのではないでしょうか。
いつも飢餓の状態が離乳後しばらくしてはじまったわけですから。
カテーテル給餌を始めた24日の時点では手術するかどうかも決まっていませんでした。
手術の方向へ向かったのは25日か26日。
11月1日にCT画像を受け取り、その後関西動物ハートセンター受診ということでしたが、それでは遅いので28日当院に来られた時に関西動物ハートセンターへ電話で翌日29日に予約をいれてもらいました。
<29日の診断結果>
食道狭窄と診断。臨床的経緯から、血管輪(右大動脈弓遺残など)による狭窄が強く疑われます。現段階において、栄養状態は維持されており体格も適化していることから、試験的ではあるものの速やかに外科的治療を実施することが望ましいと思われます。
血管輪と聞くと血管が巻いているような印象ですが、血流のない筋か膜みたいなものと想像しています。
バリウム経口投与による造影で診断されました。CT画像は当日結局パソコンで開くことができなかったそうです。
こうした症状の子犬・子猫はできるだけ早く外科的治療をする必要があるので、開胸手術のできる同じような症例を扱った病院を捜すことが大事です。CT画像は参考にはなりますが、状態の悪い子犬・子猫に麻酔の負担を負わせるので必要不可欠ではありません。
31日に手術。29日の診療で2カ所が細くなっているということで、その2カ所目(胃のすぐ近く)がなんなのか不安だったのですが、どちらも血管輪だったそうで解除できてよかったです。
ご支援よろしくお願いします。
ゆうちょ銀行 438 普通口座 9683177 マツイミエ
へお願いします。
10月31日に開胸手術した今年3月生まれの白黒猫のたろう君の手術費用です。
当院も1週間ばかり関わったのでその内容を記しておきます。
A.
2ヶ月前くらいにはある病院のX線撮影とエコーによりおそらくの病名が発覚。
「血管輪」が食道を邪魔しているのではないかという診断
B.
その後別病院が心臓専門の病院も交えて手術をするという前提でCT検査を受けるがこの症例は初めてで原因がわからないので手術はしないことになる
これが9月末
Aのことは譲渡会のちらしを持ってこられた時に聞いていたのですが、Bの手術しないことになったことは聞いておらずどうなったのかなと思っていました。
その後10月20日前後に来院され状況を聞き、須磨区のわたなべ動物病院に問い合わせると関西動物ハートセンターの名前があがる。関西動物ハートセンターは以前うちの顧客が一度受診したことがある病院でした。
飼い主(保護主)に関西動物ハートセンターに問い合わせるよう指示。
そこでは10例手術の経験ありとのこと。
たろう君の状態は当然よくない感じでした。9月末のCT検査時で肺炎とのこと。
本猫の状態をよくしておかないと手術にも臨めないので、10月24日から食道にカテーテルをいれて胃に栄養剤やa/dを流し込む栄養補給を始める。
食道の広がったところにはミルクや唾液がたまっていて、それをまずカテーテルで吸入排出。
日を追うごとにa/d(他サプリメント類と水)の量を増やし、手術前日までには午前と午後2回でa/d缶1缶近く注入。
カテーテル給餌は24日から30日まで一日2回行い、今までの立ち飲みミルクはやめてもらいました。家では水をよく飲みある程度すると吐くのですが、それはよしとしました。次第に食道に唾液などの液体はたまることなく、胃には今まではいったことのない食べ物が入り満足したのではないでしょうか。
いつも飢餓の状態が離乳後しばらくしてはじまったわけですから。
カテーテル給餌を始めた24日の時点では手術するかどうかも決まっていませんでした。
手術の方向へ向かったのは25日か26日。
11月1日にCT画像を受け取り、その後関西動物ハートセンター受診ということでしたが、それでは遅いので28日当院に来られた時に関西動物ハートセンターへ電話で翌日29日に予約をいれてもらいました。
<29日の診断結果>
食道狭窄と診断。臨床的経緯から、血管輪(右大動脈弓遺残など)による狭窄が強く疑われます。現段階において、栄養状態は維持されており体格も適化していることから、試験的ではあるものの速やかに外科的治療を実施することが望ましいと思われます。
血管輪と聞くと血管が巻いているような印象ですが、血流のない筋か膜みたいなものと想像しています。
バリウム経口投与による造影で診断されました。CT画像は当日結局パソコンで開くことができなかったそうです。
こうした症状の子犬・子猫はできるだけ早く外科的治療をする必要があるので、開胸手術のできる同じような症例を扱った病院を捜すことが大事です。CT画像は参考にはなりますが、状態の悪い子犬・子猫に麻酔の負担を負わせるので必要不可欠ではありません。
31日に手術。29日の診療で2カ所が細くなっているということで、その2カ所目(胃のすぐ近く)がなんなのか不安だったのですが、どちらも血管輪だったそうで解除できてよかったです。
ご支援よろしくお願いします。