乳腺腫瘍ー麻酔下手術回避のケース
尿検査(2)ーストルバイト結晶
尿検査
検査紙を器械にセットして出てくるのが下の検査結果です。器械は人間用なので比重は正しくありません。
SG(比重)の >=1.030は不正確で、ATAGOの犬猫用比重計ではかります。この猫の尿比重は1.025です。
病院で採尿することもありますが、自宅で採尿してもってきてもらいます。
尿を数件数日冷蔵庫で保管して変化をみたところ
①PH、尿石の有無、WBC(白血球)の項目は変化なし
②GLU(糖)、BIL(ビリルビン)、KET(ケトン体)、OB(潜血)、PRO(たんぱく)、NIT(亜硝酸塩)は減少またはマイナス
③比重は小数第三位の範囲で増加(たいした変化なし)
という結果でした。
尿検査は、排尿に問題があり、尿石があるかどうかの確認のため行うことが圧倒的に多く、②③の多少の変化はそんなに重視しません。
よって、当日来院できない場合は冷蔵庫に尿を保管して翌日持ってきてもらうようにしております。
この猫は治療初日に病院で採尿した結果は、GLU100ml、BIL3+、KET+/-、PH7でしたが、数日後の下の検査結果(病院排尿すぐ)はGLU,BIL、KETはマイナスでPHは6.5になっています。
ストルバイト結晶がありましたので、フードをそれ対応のフードにかえてもらってできるだけ水摂取できるようにしてもらった結果です。

ATAGOの犬猫用尿比重計。ATAGOからは糖度計などが販売されています。

SG(比重)の >=1.030は不正確で、ATAGOの犬猫用比重計ではかります。この猫の尿比重は1.025です。
病院で採尿することもありますが、自宅で採尿してもってきてもらいます。
尿を数件数日冷蔵庫で保管して変化をみたところ
①PH、尿石の有無、WBC(白血球)の項目は変化なし
②GLU(糖)、BIL(ビリルビン)、KET(ケトン体)、OB(潜血)、PRO(たんぱく)、NIT(亜硝酸塩)は減少またはマイナス
③比重は小数第三位の範囲で増加(たいした変化なし)
という結果でした。
尿検査は、排尿に問題があり、尿石があるかどうかの確認のため行うことが圧倒的に多く、②③の多少の変化はそんなに重視しません。
よって、当日来院できない場合は冷蔵庫に尿を保管して翌日持ってきてもらうようにしております。
この猫は治療初日に病院で採尿した結果は、GLU100ml、BIL3+、KET+/-、PH7でしたが、数日後の下の検査結果(病院排尿すぐ)はGLU,BIL、KETはマイナスでPHは6.5になっています。
ストルバイト結晶がありましたので、フードをそれ対応のフードにかえてもらってできるだけ水摂取できるようにしてもらった結果です。

ATAGOの犬猫用尿比重計。ATAGOからは糖度計などが販売されています。

野生鳥獣救護
今日、
「たぶん子ギツネだと思われる動物が動けなくなっている。王子動物園に電話するとアルファ獣医科病院が傷病野生鳥獣の担当になっているのでそちらに電話するように言われた」
という内容の電話が留守番電話にはいっていました。
傷病野生鳥獣の担当だったのは2015年で、今年は当院ではありません。
今年度の担当病院は今日休診です。
その電話してきた人に電話すると、留守番電話にメッセージを残した時は生きていたのですがまもなく亡くなったということでした。
兵庫県野生鳥獣救護病院設置要綱により、
シカ、イノシシ、アライグマ、ヌートリア、ドバト、カラスなどは救護しない方針となっています。
今年の獣医師会からの通知によると、ドバト、カラスは救護対象から除外されました。
キツネは救護対象動物だと思います。
2015年の担当だった時に持ち込まれたのは、子すずめ数件、子つばめ数件、うぐいす、はと、かるがも、オオバン、オオコノハズクでした。
すずめ、つばめ、はとは、当院が担当ということで持ち込まれたわけではなく、保護した人が鳥の好きな人で相談にこられたケースでした。
あとのカルガモ、オオバン、オオコノハズクは一般市民が警察署に持ち込んだ動物でした。
春に鳥の保護はかたまり、すずめ、つばめ、はとなどは一般市民に世話してもらい、他の大型の鳥の治療とリハビリに専念せざるを得ません。そうでないとケージがいっぱいになってしまいます。
地区の一軒の動物病院にその地区のすべての救護動物をおまかせするというのはいいことではないと思っています。
もし、保護した人がなんとしてでも野生にもどしてやりたいという強い意志があり、自分の知っている動物病院が治療してくれるのなら別に担当の病院でなくてもいいと思います。費用はその病院に相談して。
自分は見つけただけでお金はだしたくないという場合は何も救えないのではないかと思います。
昨年、翼を骨折したハシボソガラスは担当でもない当院が治療して何とか野生に返しました。
保護した人が何とか飛べるようにしてやりたいし、もし野生に返せなければ面倒みるという意思が感じられたから手術を請け負いました。
無事カラスは飛んでいきほっとしました。
「たぶん子ギツネだと思われる動物が動けなくなっている。王子動物園に電話するとアルファ獣医科病院が傷病野生鳥獣の担当になっているのでそちらに電話するように言われた」
という内容の電話が留守番電話にはいっていました。
傷病野生鳥獣の担当だったのは2015年で、今年は当院ではありません。
今年度の担当病院は今日休診です。
その電話してきた人に電話すると、留守番電話にメッセージを残した時は生きていたのですがまもなく亡くなったということでした。
兵庫県野生鳥獣救護病院設置要綱により、
シカ、イノシシ、アライグマ、ヌートリア、ドバト、カラスなどは救護しない方針となっています。
今年の獣医師会からの通知によると、ドバト、カラスは救護対象から除外されました。
キツネは救護対象動物だと思います。
2015年の担当だった時に持ち込まれたのは、子すずめ数件、子つばめ数件、うぐいす、はと、かるがも、オオバン、オオコノハズクでした。
すずめ、つばめ、はとは、当院が担当ということで持ち込まれたわけではなく、保護した人が鳥の好きな人で相談にこられたケースでした。
あとのカルガモ、オオバン、オオコノハズクは一般市民が警察署に持ち込んだ動物でした。
春に鳥の保護はかたまり、すずめ、つばめ、はとなどは一般市民に世話してもらい、他の大型の鳥の治療とリハビリに専念せざるを得ません。そうでないとケージがいっぱいになってしまいます。
地区の一軒の動物病院にその地区のすべての救護動物をおまかせするというのはいいことではないと思っています。
もし、保護した人がなんとしてでも野生にもどしてやりたいという強い意志があり、自分の知っている動物病院が治療してくれるのなら別に担当の病院でなくてもいいと思います。費用はその病院に相談して。
自分は見つけただけでお金はだしたくないという場合は何も救えないのではないかと思います。
昨年、翼を骨折したハシボソガラスは担当でもない当院が治療して何とか野生に返しました。
保護した人が何とか飛べるようにしてやりたいし、もし野生に返せなければ面倒みるという意思が感じられたから手術を請け負いました。
無事カラスは飛んでいきほっとしました。
猫の上気道感染症
猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウイルス)と猫カリシウイルス感染症により
くしゃみ、発熱、眼やに、鼻汁、鼻づまり、口の潰瘍形成やよだれ、のどの痛みなどの症状がでて、食欲不振と脱水になります。
鼻がつまるので舌をだして口を開けて呼吸することがありますが、呼吸数は普通です。

口の中やのどが痛いらしく食べることができませんのでだんだん衰弱していきます。
そこで登場するのが上のカテーテル給餌セットです。
a/d缶、カテーテル、噛ませる器具、シリンジの4点セットです。
これでしばらく胃まで直接a/d缶(+他)を流し込みます。
症状がおさまり自分で食べるまでこれでささえてやります。
補液もしながらの地道な作業です。
これで結構猫は救われてきています。
いつもの状態にもどるまで3週間くらいかかります。
くしゃみ、発熱、眼やに、鼻汁、鼻づまり、口の潰瘍形成やよだれ、のどの痛みなどの症状がでて、食欲不振と脱水になります。
鼻がつまるので舌をだして口を開けて呼吸することがありますが、呼吸数は普通です。

口の中やのどが痛いらしく食べることができませんのでだんだん衰弱していきます。
そこで登場するのが上のカテーテル給餌セットです。
a/d缶、カテーテル、噛ませる器具、シリンジの4点セットです。
これでしばらく胃まで直接a/d缶(+他)を流し込みます。
症状がおさまり自分で食べるまでこれでささえてやります。
補液もしながらの地道な作業です。
これで結構猫は救われてきています。
いつもの状態にもどるまで3週間くらいかかります。
阪神淡路大震災の年に生まれた猫24歳
大震災から1ヶ月後に被災地で拾った子猫、今も元気に
オスよりメスの方が長生き。
16歳までは結構生きる。
17歳を過ぎ18歳までは難所がある。
19歳まで手が届くかどうかという感じ。
アルファ猫メンバーの最高齢はオスの19歳1ヶ月でした。
オスよりメスの方が長生き。
16歳までは結構生きる。
17歳を過ぎ18歳までは難所がある。
19歳まで手が届くかどうかという感じ。
アルファ猫メンバーの最高齢はオスの19歳1ヶ月でした。