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トリコモナス症

長期の下痢で直腸脱した4歳未満の猫。
今の飼い主の家に来て2年。ほぼずっと軟便で回数も多かったそうです。

何回か検便してトリコモナスという寄生虫がいることがわかりました。
茶色の部分の便にはその虫は見当たらなかったのですが、透明の粘液部分をたまたま採って顕微鏡で見ると活発に動いている虫が見えました。排泄してすぐの下痢便です。時間がたつと動かなくなります。
家で排泄し時間がたっていたら見つからなかったかもしれません。
直腸脱だったので脱腸しないようかつ隙間から便がでるよう糸で軽く縫い、しばらく預かって便を何回も見てトリコモナス症が発覚しました。

この猫はスコティッシュホールドとアメリカンカールのミックスで、軟骨異常の猫同士のかけあわせのため手足がいびつです。
何かの実験に使われていた猫らしく、実験が終わって保護活動者が保護し保護施設で今の飼い主と出会いました。

ペットショップで売れ残ったり、ブリーダー宅でいらない犬猫は被験動物にされることがあるのでしょう。

さて、どこに寄生虫がいたのか。ペットショップ、ブリーダー宅、実験施設、保護施設。
どこかわかりませんが、薬をやり始めると便の回数が減り、3日目には軟便ではあるものの1回になりました。
昨日お尻の抜糸とカラーも外し、退院となりました。4日間の入院でした。もう少し投薬してもらうと同時に腸内フローラを良くするサプリメントも与えてもらいます。

2018-02-02 : 医療 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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