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股関節形成不全の時代もありました

1990年代~2000年前半に、G.レトリーバー、ラブラドルレトリーバーなどの股関節形成不全の治療が多くありました。
当時G.レトリーバーを飼う人は多かった記憶があります。

股関節形成不全の治療法としては

成長期に激しい運動をさせずケージに入れる時間を多くしてその時期を通過するか、手術でした。

手術法:①大腿骨頭切除術 ②股関節全置換術 ③骨盤三点骨切り術

当院では①の骨頭切除術を選択していました。この病気は若い時に発覚します。この手術では骨頭をとるとすぐに運動をして筋肉がつくようすればいいので、若い時期にこの手術をするのは飼い主も犬も制約がなくて楽なのです。②のように体内に物を残さないし費用も安く上がります。数年後の犬の状態も確認しましたが問題はありませんでした。4足歩行なのでこの手術でいいのではないかと思いました。

②の置換術は人間と同じように人工骨頭を埋め込む手術です。
正当な手術法といえますが、費用は高く、はずれたりして再手術もあったようです。
人間の股関節の手術においては術後いろいろ脚の動かし方に制約があり、再手術がないよう本人が気をつけますが、犬はそういうわけにもいきません。

その後、繁殖の段階で遺伝的にこの病気の可能性のある犬を使わなくなり、手術までしなければならない大型犬は減りました。特にラブラドールレトリーバーは盲導犬として活躍するため、繁殖を厳しくしこの病気は減ったはずです。
それと大型犬を飼う人が最近少なくなったような気がします。
この手術で繁栄していた病院はひまになったでしょう。

僧帽弁閉鎖不全症の犬で手術までした犬の半分以上がチワワです。
チワワを飼う人が減ったら、手術の件数も減ることになります。
また、レトリーバー犬のように繁殖に気をつけるようになると、僧帽弁閉鎖不全のチワワも減ることになります。
この病気日本のチワワに多いだけなのか、どの国のチワワにも多い病気なのか。

純種の人気犬種に翻弄される動物病院です。
昔のように「純然たる中型の雑種」が多いと病気もないだろうにと思います。

2019-08-20 : 医療 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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