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メスの不妊手術(2)ー卵巣遺残

不妊手術したのに発情兆候があるのはどうしたことか。
卵巣のみとる手術だったからかの質問の答えの続きです。

卵巣のみとる手術であっても卵巣子宮全摘手術であっても起こることは考えられます。

卵巣をすべてクリアしたつもりが、一部を糸でくくってしまって取り残したことが原因と考えられます。
それともうひとつは本来ないところに卵巣がある場合、本来の卵巣ふたつをとっても、他所に残っているので発情するということです。

あるレポートによると、再手術して元のところに卵巣ができていることを考えると前者が原因と考える方が納得がいくということです。
猫の場合後者もありうるらしいですが。(奇形ということなら犬でもありうるので消しました)

卵巣をきっちりとるということを手術毎に意識して手術に臨めば取り残すことはないはずです。

犬の場合卵巣嚢の周りに脂肪が巻いて中身の卵巣がはっきりしないのですがこれをあけて卵巣を確認してとるようにすればとり残すことはありません。

術野を広くして見やすくした方がいいという説もありますが、広くしなくても卵巣はきっちり確認できるし、広くあけても取り残しする場合はするのではないかと思います。

のら猫の不妊手術において、もし卵巣のみとる手術で遺残があったり奇形であったりしたら妊娠する可能性はゼロではないことになります。
神戸市ののら猫のメスの手術は卵巣子宮摘出術で行うことになっています。
当院でも昔から犬猫すべて卵巣子宮摘出術です。

一日にする不妊手術の件数はできるだけおさえた方が失敗がないでしょう。
「わたし失敗しないので!」というわけにいきません。
急いだり、油断したら失敗します。
2019-11-05 : 医療 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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