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野生鳥獣救護

今日、

「たぶん子ギツネだと思われる動物が動けなくなっている。王子動物園に電話するとアルファ獣医科病院が傷病野生鳥獣の担当になっているのでそちらに電話するように言われた」

という内容の電話が留守番電話にはいっていました。

傷病野生鳥獣の担当だったのは2015年で、今年は当院ではありません。
今年度の担当病院は今日休診です。

その電話してきた人に電話すると、留守番電話にメッセージを残した時は生きていたのですがまもなく亡くなったということでした。

兵庫県野生鳥獣救護病院設置要綱により、

シカ、イノシシ、アライグマ、ヌートリア、ドバト、カラスなどは救護しない方針となっています。
今年の獣医師会からの通知によると、ドバト、カラスは救護対象から除外されました。
キツネは救護対象動物だと思います。

2015年の担当だった時に持ち込まれたのは、子すずめ数件、子つばめ数件、うぐいす、はと、かるがも、オオバン、オオコノハズクでした。

すずめ、つばめ、はとは、当院が担当ということで持ち込まれたわけではなく、保護した人が鳥の好きな人で相談にこられたケースでした。
あとのカルガモ、オオバン、オオコノハズクは一般市民が警察署に持ち込んだ動物でした。
春に鳥の保護はかたまり、すずめ、つばめ、はとなどは一般市民に世話してもらい、他の大型の鳥の治療とリハビリに専念せざるを得ません。そうでないとケージがいっぱいになってしまいます。
地区の一軒の動物病院にその地区のすべての救護動物をおまかせするというのはいいことではないと思っています。

もし、保護した人がなんとしてでも野生にもどしてやりたいという強い意志があり、自分の知っている動物病院が治療してくれるのなら別に担当の病院でなくてもいいと思います。費用はその病院に相談して。
自分は見つけただけでお金はだしたくないという場合は何も救えないのではないかと思います。

昨年、翼を骨折したハシボソガラスは担当でもない当院が治療して何とか野生に返しました。
保護した人が何とか飛べるようにしてやりたいし、もし野生に返せなければ面倒みるという意思が感じられたから手術を請け負いました。
無事カラスは飛んでいきほっとしました。

2019-12-15 : 保護 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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