fc2ブログ

事故による猫の骨折

ブログやクラウドファンディングでのら猫(保護猫)の骨折治療の概略を知ることがあります。
テレビの動物番組などで脚のない猫のストーリーを知ることもあります。
断脚は開放骨折の場合することが多いでしょうが、病院としては断脚以外の道があるのならそちらを選ぶべきだと思います。命か脚かということなら命ですが。

クラウドファンディングではX線撮影写真と病院からの説明文がのせられています。
人から資金を提供してもらう立場から、できるだけ詳細に状態を伝えた方が信頼がもてます。
それによると大腿骨の骨折で断脚された猫。
開放骨折でもないし、断脚するくらいならそのままにしておいた方がいいのではないか。

数年前、のら猫の大腿骨骨折で病院にいき「整復手術」と「ギプス」の二択で後者を選んだ保護人たちがいました。
ギプズがそろそろとれる頃にその病院でX線写真をとってもらいました。
写真によると骨はジグザグ状のようでその病院では「(つながっていないので)手術もできます」とされ、今さら手術もということで保護人が相談にこられました。

脚はギプスで「すれる」部分に炎症があり、時期的にもギプスを外してもいい頃なので外して、脚のチェックをしたところきっちりつながっていて歩けるようでした。
骨は一見バラバラに見えても骨膜でつながっており、固定しているうちにみるみる自己整復していったようです。
事故から1ヶ月もたってなかったと思います。

ギプスした病院もギプスを外して直り具合をみたらよかったのだろうと思います。
認識がかわったでしょう。

その後その猫を飼うようになった人は犬も飼っていて、その後何度かこられる機会がありましたが室内で歩行も問題なく生活しているとのことでした。

猫は大腿骨の左右の長さが違っても問題なく生活できます。

後肢なしで生きていくことはできるし、長生きもできます。
けれど、高齢になった時に「やはり四つ足はあった方がいいね」と実感はします。


2023-03-14 : 医療 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
コメントの投稿
非公開コメント

« next  ホーム  prev »

アルファ獣医科病院ウェブサイト

こちらから↓↓↓

カレンダー

09 | 2023/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR