がんと誤診されやすいIgG4関連疾患

<記事抜粋>
IgG4関連疾患は免疫タンパク質の一種、IgG4を作る細胞やリンパ球が異常に増えて炎症が生じ、腫瘤ができる疾患。
腫瘤がよくできるのが、膵臓、胆管、涙腺、唾液腺、リンパ節、腎臓。
複数箇所に同時にできることもあれば、時間差でできることもある。
がんとは違い良性。
しかし、炎症や腫瘤の肥大化で臓器が閉塞・圧迫され、機能不全に陥り、重篤な合併症を伴うことがある。
治療はステロイドの投与。
がんとの識別判断のため組織を取り生検を行えばわかるのですが、組織が取りづらい臓器に腫瘤ができると生検は難しい。
IgG4の数値でがんか腫瘤かの決めてにはならない。
大半の患者はステロイドでIgG4関連疾患による症状は消えるが、ステロイドの減量や中止で再燃する人がいる。
そういう患者には3年ほどステロイドを少量投与して経過観察。
獣医療において腫瘤ができても組織生検にまでいきたい飼い主がどれくらいいるか。
まずステロイドを使って腫瘤が消えるならそれにこしたことはない。
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